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内田季廣さんの進行で進められたオンライン合評会=高砂市
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内田季廣さんの進行で進められたオンライン合評会=高砂市

 半世紀余りの歴史を持つ兵庫県の播磨の総合文芸誌「文芸日女道(ひめじ)」が、最新刊の5月号で初めて“オンライン合評会”を開いた。同人らはインターネット電話「スカイプ」を使って参加。新型コロナウイルスの感染拡大で実際に顔を合わすことができない中、「互いの批評こそ同人活動の命」という信念が、文学仲間の心をつないでいる。(平松正子)

 同誌は1967年、「姫路文学人会議」の誌名で創刊。85年の201号から今の名前に改めた。現在、六十数人の会員が所属。うち約20人が書き手で、小説やエッセー、評論、詩歌などを自由に執筆し、ほぼ休むことなく毎月発行してきた。

 創刊以来、書くことと同様に合評会を重視してきたのも特徴だ。冊子を刊行するだけの団体もあるが、同誌では発行後に会員が毎月集まり、互いの作品について率直な意見を交わす。時に厳しい指摘もあるが、終了後の会食は何よりの楽しみという。

 しかし、今年はコロナ禍で会場の公民館が使えなくなり、2月末を最後に合評会は休止に。そこで同人の武内安雄さん(72)が、オンラインでの開催を提案。メンバーの多くが高齢で、スカイプなどの経験がない中、試行錯誤を重ね、接続に成功した12人が参加した。

 進行役の内田季廣さん(65)が「発言は簡潔に願います」と前置きして、合評会がスタート。産廃会社を立て直した女性社長についての時評、オランダの絵本についてのエッセーなど11作品を取り上げた。途中、音声が途切れたり、全員の顔がうまく分割表示されなかったり。トラブルはありつつも、活発な議論は約3時間続いた。

 内田さんは「課題は残るが、おおむね普段の対面時と同様に進行できた。滋賀や千葉など、遠方からの参加もあったのがうれしい」。武内さんは「厳しい合評は口頭でこそ成り立つ。コロナ終息後も会場に大型画面があれば、実際の参加者とオンラインを組み合わせての開催も可能では」と手応えを述べた。

 同誌では新メンバーも募集している。購読のみの会員も歓迎。

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