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播州弁の魅力を広める活動にも尽力した井上四郎さん=2015年、姫路市内
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播州弁の魅力を広める活動にも尽力した井上四郎さん=2015年、姫路市内

 旧大河内町で町長を2期8年務めた井上四郎さんが13日、94歳で亡くなった。退任後も兵庫県姫路市で「播州弁研究会」を会長として盛り上げるなど、文化活動にも精を出した。関係者は気さくで多才な人柄をしのび、「ぎょうさん(たくさん)」の思い出とともに生涯現役の大往生をたたえた。

 井上さんは1979年に旧大河内町長に就任。任期中は主に、関西電力のダム建設の誘致を推し進めた。当時町職員だった上野英一県議(66)の目には「穏やかで、周囲の意見をよく聞いて堅実にものごとを進める」政治家に映った。

 一方、道路工事を巡って激高した地権者が町長室に押しかけ、日本刀を向けたこともあったが「全く動じずに平然と説き伏せた」。高校卒業後に外地の戦場を経験し、秘めていた胆力にも脱帽した。

 退任後は姫路市で暮らし、方言の研究から執筆まで幅広く活動した。井上さんのエッセーの挿絵や播州弁川柳の色紙を描き、20年近い親交がある漫画家の前田賢一さん(44)=姫路市=は「その場にいる全員を笑わせてくれる人。50歳も年下の僕にも対等に接してくれた」と感謝する。

 井上さんは西播俳人協会の会長も務めた。姫路文学館学芸員の竹廣裕子さんによると、昨年の市民俳句大会では「五十嵐播水は101歳まで生きた。私なんてまだまだ」と話して会場を沸かせたという。「結社の代表をまとめるのは大変だったろうが、見事なリーダーシップと行動力を発揮された」としのんだ。(井上太郎、平松正子)

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