姫路

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主屋を改装して営業するレストラン「春夏秋冬」=神河町中村
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主屋を改装して営業するレストラン「春夏秋冬」=神河町中村
国登録文化財の「旧難波酒造」=神河町中村
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国登録文化財の「旧難波酒造」=神河町中村

 日本遺産「銀の馬車道・鉱石の道」沿線の兵庫県神河町中村にある国登録有形文化財「旧難波酒造」の主屋を改装したレストランがこのほど、地元関係者らにお披露目された。町内で特別養護老人ホーム「うぐいす荘」を運営する社会福祉法人宝寿会が3月に開業したが、新型コロナウイルスの影響で本格営業を控えていた。計20人の障害者を雇用し、ホール係や清酒の販売を担ってもらう計画で、文化財保護と観光促進も図る。(井上太郎)

 旧難波酒造は1865(慶応元)年創業の造り酒屋で、木造2階建ての主屋はその頃の建築とされる。2018年3月、神河町で初めての国登録文化財に指定され、同8月に、宝寿会が障害者の自立支援を目的に取得した。

 昨春施行の改正文化財保護法で文化財の活用が推奨され、全国的に保存重視から活用重視へのシフトが進む。近隣では既に福崎町の旧小国家、朝来市の旧吉川邸などの国登録文化財が商業利用されている。

 旧難波酒造も同様に、正面の出格子や虫籠窓(むしこまど)など伝統的な町家の意匠を残して宝寿会が改装。カフェレストラン「春夏秋冬」を今年3月にオープンさせ、障害者の就労継続支援事業所となる「かみかわ倶楽部」も新たに設けた。

 レストランは1階(約135平方メートル)の8畳間6室をふすまなどで仕切り、26席を用意。ジビエや旬の野菜など地元でとれた食材を使ったランチを提供し、食後は庭園や茶室を自由に見学してもらう。清酒「写楽」を醸した歴史にちなんで、日本酒も販売する。

 新型コロナに伴う緊急事態宣言を受けて延期していたお披露目会を7月1日に開いた。地元の関係者ら約30人を招き、宝寿会の小野田元治理事長は「障害のある人たちが夢や希望を持てる場所を作りたい」とあいさつ。山名宗悟神河町長は「一帯は古民家カフェやレストランが増え、にぎわってきた。その中でメインになる店。就労支援にもつながり、意義深い」と期待した。

 主屋と同様に文化財を構成するほかの3棟も改装、活用する。醸造蔵は農産物の選別や菓子の箱詰めの作業所になり、今後、イベントホールも整備する予定という。土蔵、茶室もギャラリーとして開放していく。

 午前10時~午後5時。土日定休。春夏秋冬(かみかわ倶楽部)TEL0790・31・2111

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