姫路

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窓辺から校庭に向かって演奏する生徒たち。隣の教室からも仲間の音が聞こえる=大白書中学校
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窓辺から校庭に向かって演奏する生徒たち。隣の教室からも仲間の音が聞こえる=大白書中学校

 これもコロナ時代の新たな練習法なのかもしれない。校庭にぽつりと立った教諭が、校舎に向かってタクト代わりの棒を振る。隣り合う教室の窓からのぞくのは、等間隔に並んだ楽器たち。トランペットにサックス、ホルン、フルートもある。「3密」を避けつつ、生徒たちが音色を重ねる。

 関西大会3連覇など輝かしい成績を残す姫路市立大白書中学校(兵庫県姫路市飾西)の吹奏楽部。7月下旬の兵庫県大会に向け、今年も2カ月前には“コンクールモード”の猛特訓に突入するはずだった。

 3月に始まった休校措置は新学年でも延長に。部員たちは楽器を持ち帰り練習に励んだが、無情にも大会中止の知らせが届いた。

 「何もしたくないなっていう日が続いた」と部長の伏見颯一郎さん(14)。吹奏楽部で活躍した姉に憧れ、同じ晴れ舞台を目指してきただけに動揺は大きかった。

 それでも仲間と練習を再開すると、心が満たされていくのを感じた。顧問の教諭は「今年はコンクールで勝つための音楽をしなくていい。純粋に合奏の楽しさを味わって」と励ました。

 8月、校内で保護者を集めて開くコンサートが引退の日になる。「互いの距離を空けて演奏するには余計に練習が大事。心を一つに僕らの音楽をやりたい」と伏見さん。別々の教室から鳴り響くメロディーが、学校全体を包み込むようだった。(小林良多)

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