姫路

  • 印刷
水田跡の区画を調べる調査員ら=姫路市網干区和久(姫路市提供)
拡大
水田跡の区画を調べる調査員ら=姫路市網干区和久(姫路市提供)
溝から見つかった土器。一部は炭や灰の痕跡などが確認されたという=姫路市網干区和久(姫路市提供)
拡大
溝から見つかった土器。一部は炭や灰の痕跡などが確認されたという=姫路市網干区和久(姫路市提供)

 兵庫県姫路市埋蔵文化財センターが、同市網干区和久にある和久遺跡の発掘調査で、市内では最大規模という古墳時代初頭(3世紀後半)の水田遺構を確認した。集落との境に溝があったことも判明し、欠損がなく、完全な形で復元できる土器が出土した。同センターの福井優学芸員は「居住域と生産域がセットで確認できる事例は県内でも珍しい」と評価する。(小川 晶)

 和久遺跡は、病院の建設に当たって2000年に発掘が始まった。弥生時代から古墳時代を中心に、室町時代まで千数百年間にわたる生活の痕跡が約5200平方メートルで確認されており、12次調査が昨年3月から続いている。

 今回の対象範囲は、古墳時代初頭の集落が既に確認されているエリアの西側約4100平方メートル。このうち、約930平方メートルで同時期とみられる水田跡が見つかった。あぜで細かく区切られた部分もあり、今後は土壌の分析や植生の復元などを進めて当時の作付け状況を調べる。

 また、水田跡と集落の境に幅約130センチ、深さ約20センチの溝が約50メートルにわたって続いていた。防御用の堀としては規模が小さいため、用水路として使われていた可能性が高いという。

 一方で、溝からは、完全な形に近いつぼやかめなど30~40点が出土した。福井学芸員は、壊れた土器を捨てたのではなく、何らかの理由で並べたとみており「単なる用水路ではなく、居住域と生産域を分ける目印の役割があったのではないか」と指摘する。

 12次調査は、8月末に終わる見通し。同センターによると、現地説明会は、新型コロナウイルスの感染予防のため実施せず、来年度の展示で発掘の成果を紹介する予定という。

姫路の最新
もっと見る

天気(8月13日)

  • 33℃
  • 28℃
  • 30%

  • 34℃
  • 25℃
  • 30%

  • 34℃
  • 28℃
  • 20%

  • 35℃
  • 27℃
  • 40%

お知らせ