姫路

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スタッフとして働く奥本育佳さん。通算で12年ほど勤め、多くの思い出ができた=ひめじ手柄山遊園
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スタッフとして働く奥本育佳さん。通算で12年ほど勤め、多くの思い出ができた=ひめじ手柄山遊園
さまざまなイベントも催された遊園地。遊具ではジェットコースター(右上)が特に人気を集めた=ひめじ手柄山遊園(1983年撮影、ひめじ手柄山遊園管理事務所提供)
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さまざまなイベントも催された遊園地。遊具ではジェットコースター(右上)が特に人気を集めた=ひめじ手柄山遊園(1983年撮影、ひめじ手柄山遊園管理事務所提供)

■記憶の中“脇役”も多彩

 今ならとても絶叫マシンとは呼べないようなかわいらしい遊具に乗るのが怖くて、「やめてー」と大泣きしたのもいい思い出です。(40代男性)

 水着のままジェットコースターに乗れるのが嬉(うれ)しくて、子どもたちは何回も乗ってはしゃいでいました。(60代女性)

 手柄山の遊園地(兵庫県姫路市西延末)といえば、やっぱりプール-。本紙が読者らから募った思い出には、そんな傾向が見て取れたが、“脇役”の遊具が残したエピソードも少なくない。

 のっぺらぼうの人形が現れ、空気が噴き出す古典的なお化け屋敷。手柄山を一望できる観覧車に、定番のメリーゴーラウンド。中でも人気を集めたのが、4年前に運転を止めたジェットコースターだ。

 専門学校生だった10代の頃から接客スタッフとして働く奥本育佳(やすか)さん(32)=同市=にも、強烈な印象が残る。10年ほど前、子どもと一緒にペンギンの着ぐるみ姿で乗ることになったが、実は絶叫系の遊具が大の苦手。怖さに震えながら、安全バーを握りしめて懸命にこらえた。

 「叫んだら、中に人が入っていると分かってしまうでしょう。子どもの夢を壊すわけにいかなかったので」。最初で最後となった乗車を笑顔で振り返る。

    ◇

 プールの営業は夏場の約2カ月間だったが、それ以外の期間も集客策として多彩な催しが企画された。戦隊ヒーローのショーに、歌手のステージ。冬場はプールが釣り堀に姿を変えた。

 カラオケ大会で、大好きだったセーラームーンの「ムーンライト伝説」を歌いました。事前申し込みがないと参加できなかったのですが、無理を言って1番だけ歌わせてもらったと母から聞きました。(20代女性)

 息子が小3の頃、初めて釣り堀に連れて行きました。竿(さお)に伝わる魚の引きに感動したらしく、24歳になった今では釣りが趣味。春うららな日曜日、竿をしっかり持ち、プールサイドに腰を掛けている後ろ姿が懐かしく思い出されます。(50代女性)

 奥本さんの手柄山での勤務は、通算で12年ほど。絶叫系は克服できなかったが、人見知りの性格は変わり、明るく接することができるようになった。

 こぢんまりとして、時間の流れも緩やかで。スタッフの細かいマニュアルもなく、入園者との距離も近い。そんな遊園地だからこそ、自身を成長させてくれたと奥本さんは考えている。(山本 晃、安藤真子、小川 晶)

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