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昔ながらの紙すきに挑む琴丘高の生徒ら=姫路市今宿
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昔ながらの紙すきに挑む琴丘高の生徒ら=姫路市今宿

 琴丘高校(兵庫県姫路市今宿)の生徒がこの夏、姫路城の障子作りに取り組んだ。江戸時代後期に姫路藩が紙幣を製造していた歴史にちなみ、当時の製法を再現するプロジェクトの一環。原料の採集から紙すきまで一連の作業をやり遂げた。来年2月の「冬の特別公開」に合わせて披露される予定。

 姫路藩の財政再建に手腕を振るった家老・河合寸翁(すんのう)が1819年、現在の姫路市香寺町に「御用紙漉所(ごようかみすきじょ)」を構え、藩札(紙幣)を製造したのが始まり。摂津国下山口村(現西宮市)出身で、「名塩紙」の技術を持つ紙漉師(かみすきし)を招いたとも伝わる。

 琴丘高は昨年、藩札製造から200年の節目を記念して紙すき技術の再現に取り組んだ。生徒たちは西宮市の「名塩紙技術保存会」に指導を受けながら、姫路城の「帯の櫓(おびのやぐら)」にある障子の紙をすいた。

 今年も7月から、和紙の原料となるコウゾやガンピといった植物を書写山麓や紙漉所跡地で集めた。紙すき作業の当日は保存会の八木米太朗理事(71)ら5人に指導を受け、1~3年生の20人が挑んだ。

 まずは植物の繊維を混ぜた水を紙すき用の枠にすくい、続いて前後左右にゆっくり振って絡ませる。生徒たちは「手首ではなく全身を使って」などと助言を受け、紙の厚みに差が出るたびにやり直していた。

 10回目で成功した1年の女子生徒(16)は「緊張して力が入った。祖母と毎年お城に行くので、障子を見たら喜んでくれそう」と笑顔で話した。

 2時間ほどでA3サイズ大の和紙20枚が完成。生徒たちはその後、障子張りにもチャレンジした。(地道優樹)

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