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取材に応じる姫路市医師会の石橋悦次会長=姫路市医師会館(撮影・小林良多)
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取材に応じる姫路市医師会の石橋悦次会長=姫路市医師会館(撮影・小林良多)

 兵庫県姫路市で初めて新型コロナウイルス感染者が確認されてから半年となる6日を前に、姫路市医師会の石橋悦次会長(65)が神戸新聞社のインタビューに応じた。検査の実施に必要な市との契約を医師会がまとめて行う「集合契約」方式を導入し、対応可能な医療機関を地域の病院や診療所に広げていく方針を示した。(井沢泰斗)

 PCR検査や抗原検査を医療機関が実施する場合、行政と委託契約を結ぶ必要がある。ただ、病院や診療所ごとに契約を交わすのは双方にとって手続き面の負担が重く、厚生労働省は取りまとめ機関が一括して行政と契約することも可能とした。

 姫路市では感染症指定医療機関などが個別契約で検査をしてきたが、医師会に所属する病院や診療所も、定められた感染対策を講じることで患者の検体採取ができる。検体は医師会館の検査室で判定するという。

 石橋会長は「鼻の奥をぬぐう検査手法よりは比較的感染リスクの低い『唾液検査』が広がってきたので、ある程度安全を担保できると考えた」とし、「これで『検査難民』が発生しない態勢がつくれる」と強調した。既に一部病院では集合契約に基づく検査を始めており、今後診療所にも広げていくという。

 県の担当者は集合契約について「行政が個別に開業医とつながるのは難しく、検査普及のためにも医師会が仲介した方が態勢はつくりやすい」と話した。

■軽症のうちに診断、治療を 姫路市医師会・石橋悦次会長

 インタビューでの一問一答は次の通り。

 -7月から姫路市内に設置した「地域外来・検査センター」でPCR検査を実施している。

 「検体採取と検査のいずれも行える地域外来-は姫路市医師会が県内で初めて設置した。検査数を増やすことで市民に安心を提供し、保健所や医療機関の負担を減らす目的。開設当時は感染が落ち着いていたので週3日、1日20件を目安にしていたが、感染が再拡大した8月中旬以降は『毎日30件』に検査を増やした」

 -運営上の課題は。

 「検体採取には当然リスクがあり、万が一、医師が感染すれば医院を休業しないといけない。それを承知で、順番に29人の会員が善意で勤務してくれている」

 -今後の対応策は。

 「地域外来-の負担を軽減する意味でも、他の病院や診療所に検査態勢を広げる必要がある。医師会が仲介して行政検査の委託契約を担う『集合契約』を市と締結した」

 -近づくインフルエンザ流行期への懸念は。

 「インフルエンザのワクチン接種希望者が殺到して医療機関が逼迫(ひっぱく)する懸念はある。ただ病床は確保されたので、今後は新型コロナによる重症患者や死亡者をできるだけ出さないことが最重要。検査を増やして軽症のうちに診断し、治療に入る態勢を整えていく」

 -医療従事者へのエールをどう感じた。

 「応援の声や支援物資は非常にありがたく、力強く感じた。今後もそういう目で見ていただければ」

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