姫路

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コロナ終息を願い「衆怨悉退散」の文字を揮毫する円教寺の大樹孝啓住職=姫路市書写
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コロナ終息を願い「衆怨悉退散」の文字を揮毫する円教寺の大樹孝啓住職=姫路市書写
来月に菜の花の種をまく畑。2月には5文字が浮き上がり、書写山ロープウェイからも見られるという=姫路市書写
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来月に菜の花の種をまく畑。2月には5文字が浮き上がり、書写山ロープウェイからも見られるという=姫路市書写
「観音経」から引用された5文字。菜の花畑に浮かび上がる
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「観音経」から引用された5文字。菜の花畑に浮かび上がる

 コロナ禍で「世界遺産姫路城マラソン」の2年連続中止が決まる中、ランナーへのおもてなしとして兵庫県姫路市夢前町玉田で毎年栽培されてきた巨大な菜の花畑に、来年はコロナ終息を願う文字が浮かび上がる。夢前地域の活性化を図るグループが企画し、原書の制作を書写山円教寺に依頼。大樹孝啓(おおきこうけい)住職(96)が10日、災厄を払う意味の5文字を力強く揮毫(きごう)した。(小林良多)

 夢前の菜の花畑は、2014年から農業法人「夢前夢工房」が早咲きの品種を栽培。約8・4ヘクタールに1千万本が咲く圧巻の景色が、観光スポットとしても評判を呼んでいる。

 今春は満開の花でマラソンランナーを迎えられず、来年も大会は中止に。夢前地域では観光業などの落ち込みの長期化を懸念する声が強く、宿泊業や農業、飲食業者らでつくる「夢前ゆめ街道づくり実行委員会」(委員長・関哲洋兵庫県立大学名誉教授)が活性化策として「ゆめさき菜の花プロジェクト」を計画した。

 コロナ禍終息を願う文字を菜の花畑に描き、書写山から眺めてもらう取り組みで、依頼を受けた大樹住職は「こらええことや」と快諾。経典「観音経」から「衆怨悉退散(しゅうおんしったいさん)」の5文字を選んだ。怨念や災いがことごとくなくなる意味という。

 念じるように筆をふるった大樹住職は「コロナは自然への関心と畏敬を失った現代社会への警鐘のよう。祈りが届くかどうかは祈りの強さと数によるところが大きい。文字を見た人が一人でも多く終息を願ってくれたら」と話した。

 住職が書いた文字は、書写山山頂から読めるよう扁平(へんぺい)をかけてデザインする。10月に種をまいた後、文字の部分だけ刈り取って石灰をまき、2月には幅約180メートルにわたって文字が白く浮き上がる予定という。実行委はネットで資金を調達するクラウドファンディングで費用の一部をまかなうという。

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