姫路

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1653年の謡囃子を描いた「伊和大明神臨時祭之画図」に登場する大傘(姫路市立城郭研究室提供)
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1653年の謡囃子を描いた「伊和大明神臨時祭之画図」に登場する大傘(姫路市立城郭研究室提供)
来年の謡囃子に向けて大傘を手作りする氏子ら=播磨国総社
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来年の謡囃子に向けて大傘を手作りする氏子ら=播磨国総社

 20年に一度、播磨国総社(兵庫県姫路市総社本町)で営まれる三ツ山大祭で、江戸期まで行われた「謡囃子(うたいばやし)」。着飾った町人たちが姫路城下を踊り歩いたと伝わり、現代の氏子たちも昨年から、毎年1月の新春行事に合わせて復活させている。来年も謡囃子を披露する予定で、より行列を華やかにしようと当時の絵巻物に描かれた「大傘」を手作りした。(地道優樹)

 三ツ山大祭は色鮮やかな布で高さ約18メートルの「置山(おきやま)」3基を造り、神を迎える祭礼。謡囃子は山ごとに行われた芸能で、大勢の人々が楽器を演奏しながら山に向かって行進したとされる。

 明治期に一度廃れたが、総社の氏子らでつくる「一ツ山大祭・三ツ山大祭保存会」が昨年、新春の初えびす祭で復活させた。2年目の今年1月には先頭を歩く警護役の鎧(よろい)武者も初めて再現。法被や着物姿の約80人が笛や太鼓の音色に合わせて市街地を練り歩いた。

 来年の行列をさらに盛り上げようと、今回注目したのは絵巻物に登場する巨大な傘。1653年の三ツ山大祭の様子を描いた「伊和大明神臨時祭之画図(いわだいみょうじんりんじさいのがず)」には赤、青、黄色の大傘の下で稚児や大人が陽気に踊る姿が描き残されていた。

 メンバーは、画家やものづくり作家として活動するドウノヨシノブさん=たつの市=を講師に招き、8月から制作に着手した。作るのは以前に購入した赤色以外。偶然、戦後の三ツ山大祭で使われていた竹製の大傘2本が同総社の収蔵庫から見つかり、骨組みを活用することにした。

 傘は直径約1・6メートルで、高さは約2・3メートル。サイズを合わせた布を縫い付けて固定し、青色の大傘には絵巻物と同じように赤い垂れ幕も付けた。行列で運ぶ時には傘の頂点に造花を飾り付けるという。

 同保存会の田中種男会長(92)は「大傘は謡囃子のシンボル的存在。コロナ禍で中止になる可能性もあるが、絵巻物のような楽しく明るく、生き生きとした謡囃子ができればうれしい」と話していた。

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