姫路

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昨年の「灘のけんか祭り」本宮。屋台を担ぐ練り子たちの腕に腕守りがあった=姫路市白浜町
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昨年の「灘のけんか祭り」本宮。屋台を担ぐ練り子たちの腕に腕守りがあった=姫路市白浜町
坊勢島では練り子の衣装は腰巻きに白シャツ。きらびやかな腕守りも定番=2018年11月、姫路市家島町坊勢
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坊勢島では練り子の衣装は腰巻きに白シャツ。きらびやかな腕守りも定番=2018年11月、姫路市家島町坊勢

 秋が訪れたというのに、今年は心が躍らない。祭りのない播州はどこか色あせて見えるし、祭りの記事が載らない神戸新聞姫路・西播版は寂しい。だが、下を向いても仕方がない。中止となった今こそ、大いに「祭り愛」を語り合いたい。それぞれの地域に根付いた伝統や習わしが、きっとあるはず。そんな文化をぜひ教えてください。例えば、こんな“流儀”から-。(井沢泰斗、小林良多)

 「灘のけんか祭り」の練り子が腕に巻く「腕守り」は、奧さんや彼女が無事を祈って布の中にお札を縫い付けている。

 男衆の二の腕を飾る「腕守り」は、松原八幡神社(兵庫県姫路市白浜町)の例大祭を彩る衣装の一つだ。女性が神社で購入したお札を細長い布に縫い付け、夫や子どもに贈る風習がある。幼少期は母親に巻いてもらい、成長に従って彼女や妻にその役割が引き継がれていく。

 同じ旧灘七カ村の女性と結婚する松原地区の岡崎圭正(よしまさ)さん(29)は、交際して初めて迎えた昨年の祭りで腕守りにお札を入れてもらった。「汗でぬれんようラップでくるんで、縫い付けてくれた。向こうから『入れよか』って。そらうれしかったね」とはにかむ。

 「本宮の夜に帰ってきた時に思います。『お守りのおかげで、今年もけがなくやれた』って」

 同じ腕守りでも、海を隔てた家島諸島・坊勢島では両腕に巻く。片方を母親、片方を奧さんや彼女が贈るのが習わしだ。

 腕守りの風習は市内の他地域でも見られるが、坊勢では両腕とも着けるのが一般的。秋に向け、1カ月近くかけてひそかに手作りする女性が多いという。

 布の長さも特徴だ。漁業が盛んな同島は男たちの体格がひときわ大きく、腕の太さに合わせて腕守りが長くなったともいわれる。

 坊勢青年団長の三和立弥さん(24)は「生地選びから、縫い付けまで思いがこもった品。今までもらった腕守りは全て大事に保管しています」と話す。

    ◇

【あなたの地域の「祭りの流儀」募集】神戸新聞姫路本社では、姫路・西播地域の秋祭りに関する皆さんのエピソードを募集します。その地域ならではの文化や風習、“流儀”を教えてください。内容と連絡先を書き、メール(himeji@kobe-np.co.jp)、ファクス(079・281・9277)、ツイッター(https://twitter.com/himeji_seiban)でお寄せください。

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