姫路

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オンラインで公開している高校生演劇卒業生による「トロイアの女」の一場面
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オンラインで公開している高校生演劇卒業生による「トロイアの女」の一場面
高校生らが作った動画をスマートフォンで鑑賞する愛知可奈子さん=姫路キャスパホール
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高校生らが作った動画をスマートフォンで鑑賞する愛知可奈子さん=姫路キャスパホール

 今年3月に上演予定だった兵庫県の姫路・西播地域の高校生によるギリシャ悲劇「トロイアの女」が、オンライン芝居として配信され、好評を博している。コロナ禍での中止にめげず、ウェブ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使って収録。舞台公演のあり方について模索が続く中、若者たちの新たな挑戦が注目される。(平松正子)

 舞台は、姫路出身の演劇プロデューサー笹部博司さんが演出する「高校生による演劇公演」シリーズの第4弾として企画。10校32人の生徒が稽古に励んできたが、姫路キャスパホールでの上演は直前で中止に。4月以降は卒業や進級もあり、メンバーの環境も変わってしまった。

 しかし、同作は会話主体の戯曲であることから、「オンラインでも伝わるのでは」と5月半ばに笹部さんが提案。過去の3公演も含めた高校生演劇の卒業生に呼び掛けたところ、高校・大学生や社会人の計19人が集まった。

 「トロイアの女」は古代ギリシャの詩人エウリピデスによる悲劇。戦に敗れ、夫や息子を殺された揚げ句に捕虜となり、故国を追われた女たちの悲しみや怒りを描く。

 シーンごとに笹部さんや出演者がオンラインで集まって稽古を重ね、6月半ばまでの約1カ月で収録した。メンバーの多くが授業などでズームの操作に慣れており、卒業生が主体的に作業を進めたという。編集工程では、大学で映像を専攻する学生らが活躍し、先月から動画投稿サイトのユーチューブで公開を始めた。

 初回から高校生演劇を担当する同ホールの愛知可奈子さんは「演劇を通じて生きる力を育もうと続けてきた取り組み。今回は図らずも皆の成長ぶりを知る機会になった。コロナ禍のもとでは舞台芸術は不要ともいわれるが、公立ホールの使命として、新しい発信や鑑賞の形を示したい」と話している。

 動画は30~50分程度の計4本で、同ホールのホームページ上で見られる。

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