姫路

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水尾神社の境内で行われた弓引き行事=姫路市安富町関
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水尾神社の境内で行われた弓引き行事=姫路市安富町関
かみしも姿の男性4人が向き合い、天地の邪気を払うような所作を行った=姫路市安富町関
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かみしも姿の男性4人が向き合い、天地の邪気を払うような所作を行った=姫路市安富町関

 兵庫県姫路市安富町の北端に立地し、住民はわずか9世帯14人と過疎化が進む関地区で10日、市内で唯一残る「弓引き行事」が約60年ぶりに古式を復活させる形で執り行われた。安富北地区連合自治会(古井重次郎会長)の呼び掛けに応え、周辺の住民や中学生、大学生ら約25人が参加。かみしもを着た男性が伝統の所作にのっとって力強く矢を放った。(小林良多)

 弓矢で的を射る伝統行事は各地に伝わり、邪気を払い、五穀豊穣(ほうじょう)を願うなどの意味があるとされる。2016年、姫路市の調査で、関地区にある水尾神社の秋祭りでは弓引き行事が行われていることが分かった。

 神社は南北朝時代の年号を刻んだ棟札が残るなど歴史が古く、関地区には平家の落人が住んだ伝説も。弓引き行事の始まりは不明だが、かつてはかみしもを着て行われたという。

 近年はひっそりと略式で続いてきたが、過疎化が進み維持が困難に。今年から連合自治会の協力を得て開催することになった。

 射手として参加したのは近隣地区に住む本長(ほんちょう)直樹さん(45)ら男性4人。関地区の岸本武雄さん(88)などの古老から行事の様式を聞き、素早く矢を射る動きを事前に練習して臨んだ。

 この日、4人は地区に残っていたかみしもを着て参加。向き合った状態で弓を回すような所作を行った後、斜面に置いた的に向かって1人ずつ矢を放った。兵庫県立大学弓道部の学生らも参加し、女子学生(21)は「温かく行事に迎え入れてもらいうれしかった」と笑顔で話していた。

 関地区の岡本重富自治会長(75)は「地域で一番大切にしてきた行事。やめるわけにはいかないという思いだったが限界に近い。周辺の方々に支えてもらえるのはありがたい」と話していた。

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