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御幣を立て、赤飯のにぎり飯を添えた桟俵を置く祭典委員長の堀正範さん=姫路市大津区北天満町
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御幣を立て、赤飯のにぎり飯を添えた桟俵を置く祭典委員長の堀正範さん=姫路市大津区北天満町

 秋祭りの「提灯(ちょうちん)練り」で知られる魚吹(うすき)八幡神社(兵庫県姫路市網干区)の氏子、同市大津区の天満地区で18日、疫病退散を神様や地域に知らせる風習がほぼ半世紀ぶりに復活した。住民らが地区の境界付近に赤飯などを載せた桟俵(さんだわら)を置き、新型コロナウイルス禍でも祭りの時期を迎えられたことに感謝した。(田中宏樹)

 住民によると、かつては子どもが天然痘やはしかなどの伝染病にかかると、近隣の家にうつさないよう部屋で隔離した。体調が戻ると、稲わらを皿状に編んだ桟俵に御幣を立て、赤飯のにぎり飯や少額の硬貨を置いて家の近くなどに供えたという。

 「風習は神様に感謝するとともに、周辺の家に治癒したことを伝える意味があった」と地区に住む後藤勝廣さん(69)は話す。自身も幼い頃にはしかを発症したといい、「その時も治ったら母親が桟俵を置いていたね」と懐かしむ。

 後藤さんが地区祭典委員長の堀正範さん(44)らに風習を紹介。今年はコロナ禍で同神社の祭りは屋台運行などが見送られ、神事のみになったが、「神事だけでもできることに感謝しよう」と若い世代が復活を決めた。

 堀さんらは赤飯と10円玉を載せた直径20センチほどの桟俵を地区の1カ所に置いた。10円玉にはコロナを『遠ざける』という意味を込めたという。祭り前日の20日までに地区内の10カ所に置く予定。

 「地区に住む高齢の人が『これ、懐かしいな』と思い出に浸ってもらえるとうれしい」と堀さん。この日は屋台で乗り子を務める予定だった子どもたちの記念撮影もあり、「祭りは縮小しても、できる範囲で伝統や風習を続けることが来年以降につながると思う」と前を向いた。

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