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いつも来園者の輪ができたアジアゾウ姫子の獣舎=2019年12月、姫路市本町
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いつも来園者の輪ができたアジアゾウ姫子の獣舎=2019年12月、姫路市本町
ゾウ舎前に設けられた献花台で姫子へのメッセージを記す来園者=姫路市本町
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ゾウ舎前に設けられた献花台で姫子へのメッセージを記す来園者=姫路市本町

 兵庫県姫路市立動物園(同市本町)の人気者、アジアゾウの姫子(メス)が24日、43歳で天に召された。足にできた腫瘍に体力を奪われ、治療のかいなく息を引き取った。「天国へ行っても元気でね」。ゾウ舎前には献花台が設置され、家族連れらが突然の別れに驚きながら、最後のメッセージを記した。

 同園によると、姫子は一度は治癒した足の腫瘍が今年6月ごろに再発した。全国の動物園からゾウ治療の助言を得て看病が続けられたが、食欲不振で衰弱した。24日午前7時に倒れているのが見つかり、「全飼育員15人を召集して起こそうとしたが…」と安井聖二園長(57)。飼育員たちに見守られ、息を引き取ったという。

 姫子が来園した1994年から26年間、飼育に当たってきた職員河野光彦さん(54)は「一緒に頑張って働くパートナーのような存在。体調が悪いことをブログで報告すると、全国のファンから果物が届き、姫子の人気を実感した」と愛情をにじませた。

 ゾウ舎前の献花台には来園客が集まった。家族と訪れた女性(42)=姫路市=は「よく頑張ったね、お疲れさまと伝えたい」としのんだ。

 同園は国の特別史跡内に位置し、施設改修に制約が生じることなどから移転方針が決まっている。安井園長は「新たにゾウを飼育するかどうかは移転場所や規模にもよるため、今後検討していくことになる」と話した。(井沢泰斗、直江 純)

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