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姫路市立水族館が自然繁殖を成功させたナゴヤダルマガエル=姫路市西延末
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姫路市立水族館が自然繁殖を成功させたナゴヤダルマガエル=姫路市西延末

 兵庫県姫路市立水族館(姫路市西延末)が、播磨地域では2カ所しか生息が確認されていない「ナゴヤダルマガエル」の自然繁殖に初めて成功した。将来の保全に向け、今後は代を重ねる「累代繁殖」の実現を目指す。成長した個体は同館新館で見ることができる。(安藤真子)

 ナゴヤダルマガエルはトノサマガエルに似ているが、背中の中央線がなく、後ろ脚が短いのが特徴で、成体の大きさは約5~6センチ。耕作放棄地の増加などで全国的に個体数が減り、兵庫県版のレッドリストでは「Aランク」、環境省のリストでも「絶滅危惧IB類」に指定されている。

 同水族館では2015年から自然繁殖を試みてきた。親になるカエルが冬を越せるよう、繁殖実績のある広島市安佐動物公園(広島市安佐北区)から情報を収集。気温の下がる11月ごろから土に潜るため、水槽内に水場と陸場を作るなど試行錯誤を重ねたが、春は迎えられても繁殖には至らなかった。

 今年は冬越し後に、20匹の個体を以前よりも広い水槽に移した。すると繁殖時期としてはラストチャンスだった6月14日朝、約千個の卵が産み付けられていたことが確認された。「長年の努力が報われ、思わずガッツポーズを決めた」と技術主任の竹田正義さん(45)。「水槽を広くしたことで縄張り意識が刺激され、雄の活性化につながったのでは」と推測する。

 卵から約600匹がかえり、オタマジャクシの成長に合わせて、ゆがいたホウレンソウや金魚のエサ、赤虫などを与えた。8月に入ると手足も確認されるようになり、11月13日時点で約320匹の幼体が育っている。

 今回生まれたナゴヤダルマガエルは12月ごろから冬眠し、来年春に目を覚ます。成長が早く、次の繁殖に参加できる可能性もあるという。

 竹田主任は「絶滅の恐れがあるため、展示用の採集も心苦しいのが現状。水族館で繁殖させ、将来的には自然界のバランスを見ながら幼体を野生に放流することも考えていきたい」と話していた。

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