姫路

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市道の拡幅工事に伴う調査で見つかった中堀の石垣や町屋跡。同時に確認されたのは初めてとなる=姫路市元塩町(撮影・小林良多)
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市道の拡幅工事に伴う調査で見つかった中堀の石垣や町屋跡。同時に確認されたのは初めてとなる=姫路市元塩町(撮影・小林良多)
約90年ぶりに姿を見せた姫路城中堀の南面石垣=姫路市元塩町(撮影・小林良多)
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約90年ぶりに姿を見せた姫路城中堀の南面石垣=姫路市元塩町(撮影・小林良多)

 昭和初期に埋め立てられ、発掘調査により約90年ぶりにその姿を見せた姫路城中堀の石垣。国道2号に面した兵庫県姫路市元塩町で幅約16・4メートルにわたって確認され、市中心部の地下に眠る城下町の遺構が改めて明らかとなった。4棟分の町屋跡も同時に見つかり、30日に会見した清元秀泰市長は「姫路城が大天守だけでなく、広大な範囲に広がっていたことが実感できた」と語った。

 姫路城の中堀は総延長約4・3キロとされ、武家屋敷が置かれた「中曲輪(くるわ)」と町屋や寺社などが並ぶ「外曲輪」を区画。城の南部では大正-昭和初期に堀が埋め立てられ、現在は国道2号に姿を変えている。

 今回の調査は、周辺の市道拡幅工事に伴い10月下旬から実施。東行きの国道2号の南側で、姫路城大天守からは南東へ約1キロ離れている。

 市や県の調査で中堀の石垣が確認されたのは17例目。今回の石垣は江戸後期ごろに積まれたとみられ、地中にも続くため全体の高さは分からないという。町屋跡は外曲輪に位置し、玄関と反対側の敷地でごみなどを捨てたとみられる穴などが見つかった。

 町屋跡は石垣の南端に近接しており、調査を担当した市埋蔵文化財センター(同市四郷町坂元)の山下大輝さん(28)は「生活空間が石垣の近くまであり、中堀や石垣に対する当時の意識がどうだったのか、非常に興味深い」と語る。

 日本城郭研究センター(同市本町)の田中哲雄・名誉館長(78)は「中堀の正確な位置を確認でき、姫路の近代化を考古学的に検証できる貴重な成果」と評価。石垣研究が専門の石川県金沢城調査研究所の北垣聡一郎・名誉所長(82)は「石の積み方が部分的に異なり、中堀は姫路城が城郭の機能を終えても改修しながら維持されていたことがうかがえる」とした。

 詳しい調査結果は、2日から市埋蔵文化財センターで始まるパネル展で紹介する。27日まで。月曜休館。午前10時~午後5時。同センターTEL079・252・3950

(田中宏樹)

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