閉園した遊園の思い出、小学生が作品に 21年1月まで展示
2020/12/13 05:30
ユニークな解説を加えた写真の展示。飾り付けも児童がした=手柄山交流ステーション
9月に閉園した姫路市民プール・ひめじ手柄山遊園(兵庫県姫路市西延末)の思い出を写真に収めた作品が手柄山交流ステーション(西延末)で展示されている。地元の手柄小学校(同市延末)の児童が園内で撮影した写真にユニークな解説を加えた作品や職員、家族から思い出を聞き取った新聞など約250点が並ぶ。来年1月13日まで。(山本 晃)
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校区内の魅力を再発見しようと同校が企画し、4年生約100人が挑戦した。子どもたちはプロの写真家から指導を受け、閉園直前に遊園を訪れて、楽しみながら最後の思い出を記録した。
写真は各自が1枚ずつ選んで画用紙に貼り、個性的な解説を書き加えて展示した。ある児童は回転するウオータースライダーを大蛇に見立て「(蛇に)食べられる!」と表現した。遠近法を利用して観覧車を指でつまんでいるように見せた写真もあり、イラストとともに「巨人が観覧車を奪った」と説明。柔軟な発想に思わずクスッと笑ってしまう。
「思い出新聞」「遊園地新聞」などと題し、学級で聞き取った遊具の人気ランキングや、家族の思い出などを新聞形式で紹介するコーナーもある。市民らに長年愛された遊園とプールの思い出を追体験できる。
仲間とプールに寝そべり、泳いでいるような写真を作品にした女児(10)は「近くの楽しい場所がなくなってしまったのは残念だけど、みんなが笑っている良い写真が撮れた」と話した。
入場無料。午前9時~午後5時。火曜と12月29日~1月3日は休館。手柄小TEL079・293・0227