兵庫県姫路市議会の松岡広幸市議(54)が市職員に威圧的な言動を繰り返し、「不当要求行為」と認定された問題で、市会は8日、地方自治法に基づく調査特別委員会(百条委員会)を開き、市議と職員のやり取りを記録した音声を公開した。
公開されたのは、(1)2018年5月、道路台帳システムの計画策定業務委託について特定業者を応募対象から外すよう要求した(2)19年6月、市内の公園のフェンスかさ上げを要求した-とされる2件の録音で、計140分に及んだ。
(2)では、フェンスのかさ上げが進まないことに不満を抱き、机を複数回たたきながら「ほんなもんくらいつけんかい」などと語気を強めながら催促。担当職員の対応を巡って幹部の責任を問い「人事課長に言うて代えてくれ、秋にそんなできの悪いやつ」などと人事異動を求める様子が記録されていた。
百条委は21日に松岡氏や対応した幹部職員ら8人から事情聴取。弁護士の助言も得て報告をまとめ、次回定例会に提出する方針。(井沢泰斗)
