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豊作や幸運を招くとされる牛のおもちゃ=日本玩具博物館
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豊作や幸運を招くとされる牛のおもちゃ=日本玩具博物館

 疫病神を追い払ってモ~っと良い年に-。干支(えと)をテーマにした正月恒例の企画展が、兵庫県姫路市香寺町中仁野の日本玩具博物館で開かれている。牛は昔から人間との結びつきが強く、幸運や豊作、疫病よけの象徴とされる動物。愛らしくも力強い約120点の牛たちが、コロナ禍の克服を応援してくれているようだ。(平松正子)

 弥生時代から農作業に用いたとされる牛は、農耕神の使いとして大切にされ、早くから玩具化されていた。特に米俵や千両箱を背中に乗せた「俵牛」「千両牛」は人気で、全国各地で盛んに作られた。会場には伏見の土人形や仙台の張り子など、それぞれに味わい深い人形が並ぶ。

 もう一つ、牛の背にしばしば乗っていたのが天神、すなわち菅原道真だ。道真には牛に命を救われた逸話があるなど縁が深く、「牛のり天神」は豊作のほか、学問や文芸の上達にも御利益が期待されたらしい。地方ごとに異なる道真の表情を見比べるのも楽しい。

 そして牛のおもちゃは、疫病よけにも活躍したという。江戸時代から流行を繰り返した天然痘は、疱瘡(ほうそう)神が人に取りつくことで発病すると考えられていた。会津張り子の赤べこなどは、牛が瘡(くさ=草)を食べてくれるとして全快を願ったもの。肌に当てると熱や痛みが和らぐとされる瓦製の人形「瓦牛」などもある。

 尾崎織女学芸員は「赤色には霊力があり、疱瘡神の嫌う赤で退散させたとか、逆に赤でもてなして送り出したなど諸説ある。いずれにしろ、大切な人を病から救おうと願う気持ちは昔も今も変わらない」と話す。

 「牛のおもちゃ」展は2月16日まで。水曜休館。一般600円。同館TEL079・232・4388

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