大津中学校(兵庫県姫路市大津区)の男子ソフトテニス部が、昨年12月末に滋賀県で開かれた「第37回近畿中学生ソフトテニス選抜インドア大会」の団体戦で優勝した。個人戦でも米川雅翔選手(14)と結城琉衣選手(14)のペアが頂点に立った。
2府4県の代表校が出場し、個人戦では96組が戦った。同校はこれまで県総体を3連覇している強豪校だが、近畿大会で男子ソフトテニス部が団体、個人ともに制覇するのは初めて。
団体戦の決勝は守山中(滋賀県)が相手で、ペア3組が対戦。初戦を落とし、第2試合も緊迫した局面が続いた。最終第7ゲームの開始直後に大村泰智選手(14)がサービスエースを決めて試合の流れをつかみ、7-2で制した。
第3試合は4ゲームを連取し、優勝を決めた。キャプテンの米川選手は「『多少のミスは恐れず、みんなで大胆に向かっていこう』と声を掛けた。このチームで優勝できて本当にうれしい」と笑顔を見せた。
個人戦の決勝は、一昨年の準決勝で敗れた上宮学園(大阪府)とのリベンジ戦となった。何度かマッチポイントをつかんだが、相手が粘りを見せ、第7ゲームに突入。前衛の結城選手も果敢に攻め、振り切った。
上野敦史監督は「どのチームよりも声を掛け合った。『ナイスボール』『なに下向いてんねん』と、良いことも悪いことも伝え合ってきた」と話す。昨年はコロナ禍で全国大会が中止されたことを踏まえ、選手たちは「今年は全国で優勝したい」と口をそろえた。(安藤真子)
