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顔認証を使った本人確認を実験するツカザキ病院の職員(グローリー提供)
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顔認証を使った本人確認を実験するツカザキ病院の職員(グローリー提供)
マスクをした状態でも顔を認証する新技術を確認するグローリーの社員=姫路市下手野1
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マスクをした状態でも顔を認証する新技術を確認するグローリーの社員=姫路市下手野1

 コロナ禍を背景に、貨幣処理機大手のグローリー(兵庫県姫路市下手野)が開発した新しい顔認証システムの売れ行きが好調だ。マスクなどで顔を隠した万引犯を正確に特定するため、従来機より精度を高めたところ、コロナ感染拡大で需要が拡大した。手術時の患者の取り違えを防ごうと、医療現場で活用する動きも出ている。(地道優樹)

 歩く人を顔認証できる従来機は2010年の開発で、書店やスーパー、ドラッグストアなど約千カ所で採用された。チェーン店を展開する企業は、顔情報を店舗間で共有して防犯に役立てているという。

 同社はさらに精度を高めるため昨年4月、顔の一部がマスクやサングラスで隠れていても認証できる新システムを開発。鼻筋や目元、額などのチェックポイントを増やし、逆光や暗所でも見分けられるようにした。

 ほぼ同じタイミングで、コロナによる緊急事態宣言が発令された。マスクの着用が日常的になり、システムの照会が急増。今年3月末までに全国100カ所以上で新たに導入される見通しだ。

 ドアノブに触らない扉の開閉や、自宅から会社のサーバーに入る「遠隔ログイン」に活用したいという要望も約70件あり、担当者は「感染対策やテレワークが進み、想定とは違った形の需要も生まれた」と話す。

 一方、姫路市内では患者の誤認事故を防ぐために採用する病院も。ツカザキ病院(同市網干区和久)は2019年夏から実験的に眼科手術前の本人確認で活用し、精度向上を受けて昨年12月、本採用した。

 白内障手術などを年間8千回程度手掛ける。難聴や認知症がある患者は、声がけによる確認が困難なこともあり、システムに顔の画像を登録し、手術直前に認証している。同病院の田淵仁志眼科主任部長(51)は「コロナ禍が収束した後、受診を控えていた患者が急増することも想定される。本人確認する看護師の安心にもつながる」と話す。

 また、グローリーは音声認識システム開発の「フュートレック」(大阪市)と共同で、発話者の声と口の動きから本人確認する新技術も開発。口の動き始めと終わりの時刻をカメラが記憶し、効率的に認識する仕組みで、昨年10月に特許を出願した。

 グローリーの開発担当者は「顔認証システムと組み合わせると、より高度な本人確認が必要な銀行口座開設などでも使える。さまざまな場面で活用の幅を広げたい」と話した。

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