入れたてコーヒー出張販売 企業からの依頼じわり増加

2021/01/16 05:30

会社の駐車場でハンドドリップのコーヒーを販売する大森正雄さん=姫路市北今宿

 会社の休憩時間に合わせて出張し、ハンドドリップのコーヒーを販売するサービスを、兵庫県姫路市内でフリーマーケットなどを開いている男性が始めた。企業からの依頼はじわりと増えつつあり、「休憩の質が少しでも高まれば」と話す。 関連ニュース <ランチどこいこ>Liten COFFEE(リーテンコーヒー、加古川市)ランチメニューCセット 質の良い睡眠<3>昼寝前にコーヒーの勧め 「寝だめ」はできるのか 手塚漫画をコーヒーで表現 ゆかりの宝塚でフェス、30店の味わい飲み比べを 11月1日から

 イベント企画業の大森正雄さん(44)=加古川市。手作り雑貨などの作家によるフリーマーケットを定期開催している大森さんは、会場で飲み物も提供しようと2015年から独学でコーヒーの入れ方を学び、自らブースを出して販売するようになった。
 「さっぱりした味わい」にこだわり、グアテマラやマンデリンの豆を配合したブレンドコーヒーは売れ行き好調だった。だが昨年は、50回ほど予定していたイベントの大半がコロナ禍で中止に。そこで思い付いたのがコーヒーの出張サービスだった。
 1杯400円のうち会社側に300円を負担してもらい、従業員は100円で買える仕組み。昨年12月下旬に依頼したツボサカ機鋼(姫路市北今宿)では午前10時から約1時間半、社屋前の駐車場にテントを設けて入れたてを販売した。女性(27)は「いつもよりゆったりした気分で味わえて、リラックスできました」と笑顔で話した。
 これまで5社から出張依頼があり、累計の売り上げは200杯以上。大森さんは「部署間の交流のきっかけにもなるはず。短い時間で効率良く働く助けになれば」と話す。
(地道優樹)

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