昨年12月に愛知県で開かれた空手の全国大会「全日本ジュニアチャンピオンシップ」(国際空手道連盟 極真会館 世界全極真主催)で、兵庫県姫路市立広峰小学校6年の田井柚月夏(ゆづか)さん(12)が優勝した。
大会は、対戦相手に直接打撃を加えるフルコンタクト制。田井さんは小学2年の時、同市や福崎町で活動する米山道場に入門し、小3と小5の時に準優勝。集大成となる今大会も、小学6年女子・重量(42キロ以上)の部で頂点を目指した。
「対戦相手に合わせて引いてしまうのが、これまでの課題だった」と田井さん。1年前に痛めた親指も完治せず万全ではなかったが、大会では前に出るスタイルを貫き、延長戦までもつれた決勝を制して悲願の優勝を果たした。
師範の米山昇仁(のりひと)さん(48)は「一歩も引かず、気持ちを切らさなかった」と教え子の成長を喜んだ。
17日、姫路市役所を表敬訪問した田井さんは「やっぱり優勝と2位ではうれしさが違う。中学、高校でも空手を続けて黒帯を目指したい」と意気込んだ。(井沢泰斗)
