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人間国宝の今泉今右衛門さんの花瓶(右)や伊勢崎淳さんの備前焼(左)が並ぶ会場=山陽百貨店
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人間国宝の今泉今右衛門さんの花瓶(右)や伊勢崎淳さんの備前焼(左)が並ぶ会場=山陽百貨店
人間国宝の伊藤赤水さんが佐渡金山から出る土で焼いた「無名異焼」=山陽百貨店
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人間国宝の伊藤赤水さんが佐渡金山から出る土で焼いた「無名異焼」=山陽百貨店

 現代陶芸界の巨匠から気鋭の新人まで24人の近作170点を集めた「日本陶芸美術協会選抜展」が24日、兵庫県姫路市南町の山陽百貨店で始まった。重要無形文化財保持者(人間国宝)の陶芸家6人が手掛けた作品もそろい、円熟の技が織りなす美を体感できる。29日まで。(地道優樹)

 同協会は、有田焼を代表する陶芸家・故14代酒井田柿右衛門(さかいだかきえもん)さんの呼び掛けで2012年に設立。選抜展の開催は姫路初で、人間国宝の作品は、瀬戸黒の加藤孝造さんらの18点が並ぶ。

 色絵磁器の最高峰「色鍋島」の人間国宝・14代今泉今右衛門(いまいずみいまえもん)さんはアジサイや梅、菊など四季の花々を繊細に描いた花瓶を出品。文様を白抜きする「墨はじき」の技法で、白地に花柄を薄く浮かび上がらせている。

 明るいもえぎ色の下地に金色の文様が輝く花瓶は、石川県の伝統工芸品「九谷焼」の人間国宝・吉田美統さんの新作。金箔(きんぱく)の模様を焼き付け、透明な釉薬(ゆうやく)をかけて仕上げる「釉裏金彩(ゆうりきんさい)」の技法を味わえる。

 人間のように2本足で立つ「備前角花生(びぜんかくはないけ)」は、備前焼の人間国宝・伊勢崎淳さんの作品。窯の中で陶器を変色させる「窯変(ようへん)」で多彩なグラデーションを生みだした。無地の白磁を追求する人間国宝・井上萬二さんが、渦巻くような形に焼いたつぼもある。

 原始的な自然美を表現したのは、佐渡金山から出る土で焼く「無名異焼(むみょういやき)」の人間国宝・伊藤赤水(せきすい)さん。「佐渡ケ島」(高さ25センチ、幅24センチ)は鉄分を変色させた赤褐色が特徴で、小石の破片や凹凸を表面に残している。

 作品の選定に携わった同協会の清水一二(いちじ)さん(59)は「炎が起こす偶然を排除するか、利用するかで対極の美が生まれる。異なる魅力を楽しんで」と話す。

 午前10時~午後7時(最終日は同4時まで)。入場無料。山陽百貨店美術画廊TEL079・223・5861

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