郷愁誘う暮らし再現 人形作家・渡辺うめさん作品展 姫路
2021/04/11 05:30
渡辺うめさんが手掛けた温かみのある人形が並ぶ=姫路市書写
兵庫県の但馬地域を拠点に活動した人形作家・渡辺うめさん(1907~2014年)の作品を紹介する春季特別展「創作人形の世界 渡辺うめ人形展」(神戸新聞社など主催)が10日、姫路市書写の里・美術工芸館(同市書写)で始まった。布や紙、針金を使い、農作業にいそしむ人々を表現した約50点や関連展示が並ぶ。6月6日まで。(山本 晃)
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渡辺さんは青森県生まれ。20代後半から独学で人形制作を始め、1944年に夫の古里の兵庫県八鹿町(現養父市)に移ってからは、但馬の農村での暮らしを題材とした作品で評価を高めた。県の文化功労賞も受賞している。
農作業後、語らう農家たちを造形した人形の数々は、布を編み込んで和らいだ表情を浮かべ、楽しげな会話が聞こえてきそう。刃物でわらを裁断する農具「押し切り」を忠実に再現した作品では、刻まれた稲わらまで作り込まれている。このほか、渡辺さんが晩年に描いたスケッチや、播磨地域で活動する作家、荒木富佐子さん(73)が手掛けた人形も並ぶ。
知人と訪れた姫路市の女性(64)は、「作品から土やわらのにおいまで伝わってくるよう。懐かしくてほっこりした気持ちになれる」と話した。
午前10時~午後5時。一般310円、大学・高校生210円、小中学生50円。関連イベントとして、5月29日午後1時半から、渡辺さんの長女らが登壇する対談会が開かれる。定員30人で、5月20日までに同館ホームページなどから申し込む。応募多数の場合は抽選。姫路市書写の里・美術工芸館TEL079・267・0301