姫路文学館で「猫のダヤン」シリーズ35周年特別展

2021/04/19 05:30

原画や描き下ろし作品などの展示=姫路文学館

 動物や妖精がすむ不思議な世界を描く池田あきこさんの文学作品「猫のダヤン」シリーズ35周年記念の特別展「ダヤンと不思議な劇場 池田あきこ原画展」(神戸新聞社など後援)が兵庫県姫路市山野井町の姫路文学館で開かれている。貴重な原画や革人形など物語の世界観に浸れる展示160点が並ぶ。6月6日まで。(山本 晃) 関連ニュース 姫路で新たに33人感染 10~70代の男女 離島の命守る小さな「軽救急車」に密着 救急艇と連携、緊迫の搬送 ヤマサ蒲鉾のシバザクラ、丘陵地彩る21万株見頃 夢前

 池田さんは東京都出身。1976年に革工房「わちふぃーるど」を創設し、ダヤンはそのキャラクターとして生まれた。87年からはダヤンが暮らす世界をモチーフにした数々の絵本や長編物語を制作。幅広い世代から人気を集める。
 物語は、地球にすむ飼い猫・ダヤンがある日、吹雪の中で道に迷い、魔法で不思議な世界「わちふぃーるど」にたどり着いた-という設定。ダヤンはそこで、人間のように暮らすさまざまな動物と冒険や四季の祭りを楽しみながら友情を深めていく。
 特別展では、人気という「ベイビーダヤン」や初期の絵本作品などの原画を展示。楽器を演奏したり、森の中を仲間と冒険したりする愛らしい姿が目を引く。池田さん自身が手掛け、ダヤンと仲間が登場する革製ジオラマも並ぶ。同館の杉田陽子学芸員は「作中に登場する『タシルの街』でダヤンたちと一緒に写真を撮れるコーナーもある。物語の世界をまるごと楽しんで」と話す。
 午前10時~午後5時(入館は同4時半まで)。700円(高校・大学生400円、小中学生200円)。月曜と5月6日は休館(4月29日~5月5日は開館)。姫路文学館TEL079・293・8228

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