コロナ禍、念願の挙式 播磨国総社が神前式プレゼント

2021/04/25 05:30

播磨国総社で神前式を挙げる伊原良介さんと葵さん=姫路市総社本町

 新型コロナウイルスの影響で結婚式ができなかったカップルに、兵庫県姫路市総社本町の播磨国総社が24日、無料で神前式をプレゼントした。伊原良介さん(35)と葵さん(28)夫妻=同市=が快晴の境内で念願の式を挙げ、幸せそうにほほえみあった。 関連ニュース 晴れ姿映える写真を コロナで結婚式自粛…「フォトウエディング」急増 コロナ禍で延期の挙式 新スタイルでピーク迎える 挙式断念のカップル応援 着付けと写真撮影の出張サービス開始

 縁結びの御利益があるとされる大国主命(おおくににしのみこと)を祭る総社の西本和俊宮司が発案。挙式するか悩むカップルも含め、9月まで毎月1組を招待する。4月は県内外から10組以上の応募があった。
 新婦の葵さんは元小学校教諭。姫路で生まれ育ち、趣味のテニスを通じて神戸出身の良介さんと出会った。2019年6月にプロポーズされ、11月に結婚したが、20年3月に予定していたリゾート挙式や5月の披露宴はコロナ禍で中止せざるを得なかった。
 式は本殿で執り行われ、みこの舞や雅楽が奉納された。和装に身を包んだ新郎新婦は両親らに見守られながらお神酒を酌み交わし、神前で指輪を交換した。
 第1子を授かり、9月に出産予定の葵さんは「地元で伝統のある式ができて一生の思い出になりました」としみじみ話した。(地道優樹)

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