姫路、西播磨で感染高止まり 数字で見るコロナ「第4波」
2021/05/12 05:30
感染拡大が続く中、各市町ではワクチン接種が本格化。姫路市は予約を受け付けるコールセンターも設置した=姫路市内(提供)
新型コロナウイルスの新規感染者数が、兵庫県の姫路・西播磨地域で高止まりしている。姫路市では1週間当たりの新規感染者数が4月18日の週から3週連続で180人台となり、政府の対策分科会が示すステージ4(爆発的感染拡大)の基準を上回る。同市を除く4市6町でも合計が100人を超える週があり、31日まで延長された緊急事態宣言の効果は播磨でも表れていない。(田中宏樹)
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姫路市では4月11日以降、計770人の新規感染が発表された。1週間の新規感染者数は4月11~17日が133人だったのに対し、18~24日は181人に急増。人口10万人当たりに換算すると25・14人から34・22人となり、ステージ4の基準(25人以上)を大きく上回った。
宣言発令後は25日からの1週間が188人、翌週(5月2~8日)は184人と横ばいが続く。検査の陽性率は25日の週が7・8%、翌週は8・3%とやや悪化した。
入院やホテル療養ができない自宅療養者は4月22日に169人を数え、第3波のピークだった1月中旬の161人を上回った。宣言が出た後も増加傾向は続き、4月29日には211人と初めて200人を突破。ゴールデンウイーク(GW)期間中も右肩上がりとなり、5月6日には過去最多の332人にまで増えた。
市保健所によると、休日中は入院に移行したり、健康観察を終えたりした患者数の精査が十分にできていないことも数字を押し上げる要因となっており、正木典子副所長は「200人前後で推移しているのが実情だ」と説明する。
第4波では県全体と同様に姫路市でも若者らの感染が目立ち、ここ1カ月の新規感染者では10~20代が最多の30%、次いで30~40代が29%を占める。市のコロナ対策の担当者は「感染力の強い変異株は若い世代にも感染しやすい上、若者の自粛疲れも影響しているのではないか」と推測する。
症状別でもこれまでとは異なる傾向が見られる。4月11日以降、重症1人を含めて計29人が中等症以上と診断され、うち約2割の6人が40~50代だった。また、感染経路が分かっていない患者の割合も52%と高く、ステージ4の基準(50%以上)を上回っている。
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姫路市を除く中・西播磨の4市6町でも、4月18日以降に感染が急拡大した。新規感染者数は11~17日の39人に対し、18~24日は101人と約2・5倍に増加。宣言発令後も減少は見られず、ここ1カ月の累計は400人に上る。
年代別ではやはり10~20代が33%を占めて最も多く、50~60代が24%。症状別では中等症と診断された30人のうち7人が20~50代で、姫路と同じく2割を超えた。
中・西播磨地域では、直近の1カ月で工場や福祉事業所、県立高校などでクラスター(感染者集団)が発生。この影響もあり、感染経路が特定された患者の割合は姫路市よりも高く、経路不明は約4割にとどまった。