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「ミャンマーと出合えて本当に幸せ」と写真集を手にする谷登志朗さん=姫路市
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「ミャンマーと出合えて本当に幸せ」と写真集を手にする谷登志朗さん=姫路市

 東南アジアの国ミャンマーに魅せられ、現地に生きる人々や暮らしぶりを足かけ13年にわたって撮り続けたアマチュア写真家の谷登志朗さん(85)=兵庫県姫路市=が「ほほ笑みの国ミャンマー」を自費出版した。同国は現在、国軍による市民弾圧が続いており、「のどかな風景や人懐こい人柄など、素顔のミャンマーに触れてほしい」との思いが込められている。(大森 武)

 谷さんは2001年の定年退職後、本格的に写真に取り組み始めた。ミャンマーを初めて訪れたのは06年。「昔の夢前町のような風景がある」と知人に教わったのがきっかけだった。以来、18年までに計8回、約70日かけて同国各地を撮影して回った。

 最大都市ヤンゴンだけでなく、農村地域にも多く足を運んだ。「ほほ笑みの-」には、撮りためた約2万枚の中から420枚を厳選して掲載。題材は多彩で、牛による耕運作業や勉強に励む子どもたちを撮影した作品のほか、地元民の晴れやかな結婚式、僧院で修行を重ねる僧侶に焦点を当てたカットもある。世界三大仏教遺跡の一つで、風光明媚(めいび)な古都バガンの景色なども収めた。

 谷さんは「子どもから大人までカメラを向けても笑みを絶やさない。そんな親しみやすさ、よく働く姿が印象的だった」と現地の様子を振り返る。

 また、撮影を通じて雨水を利用した生活実態を知り、井戸の設置を計画。自らの個展で集めた寄付金を元手に、12年にミャンマー南部の村に地下500メートルから水をくみ上げる井戸設備1基を寄贈している。

 今回の写真集は自身3冊目。年齢や体力的な面から活動に区切りを付けようと考えていたところ、国軍によるクーデターが起こったため、同国に絞った写真集をこれまでの活動の集大成として出版した。

 5月中旬には写真集の一部を展示する個展と写真グループの作品展を企画していたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の延長でいずれも秋ごろへの延期となった。

 「貧しさの中にも生きる強さがあり、昔懐かしい日本の古里のような雰囲気を感じてもらえるはず」と谷さん。A4判、105ページ。3600円(税別)。

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