深夜のキャンプ場 衣服に引火した男性を4人で救助 姫路
2021/06/02 05:30
しらさぎ賞を贈られた(前列右から時計回りに)多鹿さん、岡本さん、上浦さん、黒田さん=中播消防署
キャンプ場で衣服に火が燃え移った男性に水を掛けて助けたとして、兵庫県姫路市は男性4人に市の善行賞「しらさぎ賞」を贈った。
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受賞したのは姫路市の多鹿篤史さん(33)、岡本征二さん(37)、太子町の黒田才元(まさゆき)さん(42)、姫路市の上浦功人(よしと)さん(55)。
同じ会社に勤める多鹿さん、岡本さん、黒田さんは2月20日深夜、同市夢前町のキャンプ場で、着衣の背中に火の付いた男性を発見。すぐに手持ちのバケツやペットボトルで消し止め、友人と2人で来ていた上浦さんも駆け付けて消火に加わった。
中播消防署によると、男性は背中などをやけどし、1カ月の入院を要する重傷を負ったが、一命は取り留めた。初キャンプだったという多鹿さんは「助かってよかった。何かあればすぐに消火できるよう準備しておくことも勉強になった」と話した。(吉本晃司)