マーマレード大会で最高賞 「夜ごとこっそりジャム作り」の努力実る

2021/06/17 05:30

マーマレードの出来栄えを競う大会で高い評価を得た土田由紀子さん=姫路市

 愛媛県であったマーマレードの出来栄えを競う大会で、趣味でジャム作りを続けてきた兵庫県姫路市の土田由紀子さん(48)が、各部門の金賞受賞者の中でも最高評価のベスト・カテゴリー賞に輝いた。審査は5月にあり、土田さんは「これまでの頑張りが認められたようでうれしい。まるで夢みたい」とほほ笑んだ。 関連ニュース 黄身は「缶詰の黄桃みたい」クジャク卵のプリン、そのお味は? 1本なんと700円 兵庫・姫路でなぜ高級バナナを栽培? 創業112年の味「買えない駅弁」と言われても人気 兄弟2人で切り盛りする駅弁店

 参加したのは、2年前に日本大会が始まった「ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル」。土田さんはアマチュアの部のうち、かんきつ類とさまざまな食材を組み合わせる「ミックス部門」で受賞した。
 9年前、友人の影響でジャム作りを始めた土田さんは、料理教室に通いながらレベルアップ。第1回では惜しくも銀賞にとどまり、今大会には金賞を狙える自信作を用意したという。
 イヨカン、ユズといった定番のかんきつ類に食用ホオズキを組み合わせた受賞作は、こくを残しつつもすっきりとした仕上がりに。大会では味や質感に加え、通常のマーマレードよりも鮮やかなオレンジ色という見た目も評価され、20点満点で19・5点を得た。
 11月には、大会開催地の愛媛県八幡浜市で授賞式が行われる予定。土田さんは「家族が寝てからこっそり続けてきたジャム作り。これからは堂々と作れそうです」と冗談交じりに喜びを表した。(森下陽介)

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ