「やっと…」飲食店、酒類提供可能に 続く時短に不安の声も 姫路
2021/06/22 05:30
宣言解除を受け、約2か月ぶりに生ビールを注ぐ英洋軒南町店の店員=姫路市南町(撮影・安藤真子)
兵庫県など9都道府県で21日、新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が解除された。時短などの制限はあるものの約2カ月ぶりに飲食店での酒類提供が可能となり、同県姫路市内の繁華街では居酒屋やバーの店員らが昼前から久々の開店準備を進めた。ただ、これまでにワクチン接種を済ませたのは一部の高齢者らにとどまり、店主からは「すぐに客足が戻るだろうか」と不安の声も漏れた。
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姫路駅周辺の飲食店では、従業員がジョッキやビールサーバーをきれいにしたり、アクリル板を置いたりして開店準備を急いだ。
ギョーザが名物の「英洋軒姫路駅前店」(姫路市駅前町)では、午前11時からビールやチューハイの提供を再開。オーナーの今川寛和さん(43)は「やっとお客さんの不満を解消できる」と声を弾ませた。土日や午後7時以降は引き続き規制が残るが、「金曜日まで(提供が)禁止されなくて良かった」と受け止める。
オープンと同時に入店した男性客は「堂々と昼から飲めるのはやっぱりいいです」と笑顔でジョッキを傾けた。
近くの居酒屋「一成だるまや」では、店主の山本孝行さん(56)が店内を清掃していた。22日に約2カ月ぶりに開店するといい、「1、2回目の緊急事態宣言は解除後も客足は戻らなかった。安心して接客できるよう、私自身も早くワクチン接種を受けたい」と話した。
歓楽街・魚町地区のワインバー「アシェット」は宣言発令以降、ランチ営業でしのいできたが、21日から夜8時までの営業を再開した。店主の宮野光央さん(52)は「再開はうれしいが、時短営業ではにぎわいは戻らない。しばらくは辛抱ですね」。一帯では休業継続を知らせる張り紙も見られた。(地道優樹)