専門家「アルビノではない」 白いオタマジャクシの正体は…
2021/06/30 05:30
田んぼで捕まえた白いオタマジャクシを見る永良結麻ちゃん(右)と奨真ちゃん=市川町
「子どもたちが白いオタマジャクシを捕まえました」。兵庫県市川町の会社員永良大誠(ながらだいせい)さん(46)から、神戸新聞姫路本社にそんなメールが届いた。自宅で飼育していると聞き、早速取材に向かった。
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案内されたガレージで虫かごをのぞくと、確かに白いオタマジャクシが1匹。他の個体と比べれば、色の違いは明らかだ。
発見したのは20日午後。こども園に通う長女結麻(ゆま)ちゃん(6)と、長男奨真(しょうま)ちゃん(2)を連れて親子3人で自宅近くの田んぼに出掛け、買ったばかりの網でオタマジャクシを追い掛けていたときに見つけた。
姫路市立水族館の竹田正義技術主任(46)に写真を見せると、「体色が薄いアマガエルのオタマジャクシですね」。一部に黒い部分があるため、遺伝子の突然変異で体色が失われる「アルビノ」ではないそうだ。オタマジャクシの皮膚組織は3層に分かれ、光を反射しやすい中間層の色が濃いと白く見えるという。
結麻ちゃんは「しろちゃん」と名付け、登園前などに様子をチェック。残念ながら28日に死んでいるのが見つかり、成長した姿を見ることはできなかったが、「またいつか捕まえたい」と話していた。(山本 晃)