皮革産業の発信拠点「ペレテリア」 17日オープン

2021/07/14 05:30

皮革産業の発信拠点となるペレテリア。体験工房などを備える=姫路市花田町高木

 兵庫県姫路市が誇る皮革産業の発信拠点が、同市花田町高木に完成した。イタリア語で革製品を意味する「ペレテリア」と命名され、17日のオープンを前に報道関係者向けの内覧会が開かれた。レザークラフトの体験工房やカフェなどを備え、革の販売も手掛ける。 関連ニュース <生老病支>がん治療による脱毛 患者会、布製のケア帽子作製 太子拠点「少しでも悩み軽く」 全国のお城ファン集まれ! 9月中旬「エキスポ」、姫路で初開催 世界遺産登録30年記念 琵琶の弾き語り、情感豊かに80人魅了 大藪旭晶さん「耳なし芳一」など4作披露 佐用

 レザーケア商品などを扱う「ユニタスファーイースト」が本社近くに開設。地元タンナー20社がスポンサーとして参加し、皮革産業に関わる人材育成や地域活性化を目指す。
 建物は2階建て約450平方メートルで、1階の工房では目的ごとに3コースを用意する。手軽に体験したい人向けの「スクール」、本格的にレザークラフトを学べる「アカデミー」のほか、技術はあっても資金面が課題となっているプロを対象に、ユニタスが審査の上で支援する「プロフェッショナル」もある。
 1階のカフェでは本格的なコーヒーや軽食も提供。2階には、型押しをした革に彩色を施した欧州発祥の「金唐革(きんからかわ)」を展示する。
 同社の中島勇社長(69)は「子どもから大人まで楽しめる施設。地域で一体となって、革の魅力を伝えていきたい」と話していた。
 17、18日には、革販売や飲食のコーナーを設ける「レザーフェスティバル2021」も開催予定。ペレテリアTEL079・221・5115
(森下陽介)

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