市民とプロ、華やかにシャンソン競演 姫路でパリ祭

2021/07/15 05:30

本番に向けてミュージカルの稽古に励む出演者ら=姫路市別所町別所

 一般公募の市民とプロが競演するシャンソンの祭典「HIMEJIパリ祭」が18日、兵庫県姫路市総社本町の市民会館で開かれる。元宝塚歌劇団の男役スター、千城恵(ちしろ・けい)さん(67)が毎年続ける恒例のステージで、今年はコンサートとミュージカルの二本立て。フランス柔道五輪代表が姫路に滞在中ということもあり、千城さんは「フランスの文化に親しんでもらい、交流の機運が一層高まれば」と話す。(地道優樹) 関連ニュース <生老病支>がん治療による脱毛 患者会、布製のケア帽子作製 太子拠点「少しでも悩み軽く」 全国のお城ファン集まれ! 9月中旬「エキスポ」、姫路で初開催 世界遺産登録30年記念 琵琶の弾き語り、情感豊かに80人魅了 大藪旭晶さん「耳なし芳一」など4作披露 佐用


 パリ祭は7月14日のフランス革命記念日に合わせ、シャンソン歌手の故石井好子(よしこ)さんが東京で始めた。姫路では同歌劇団を退団後、故郷に音楽スタジオを開校した千城さんが「華やかな文化を広めたい」と1999年から続ける。
 今年は3歳~90代の市民36人と、プロの歌手やダンサー13人が出演。正午からの昼の部ではシャンソンのコンサート、午後5時からの夜の部ではミュージカルを上演する。
 ミュージカル「アムール・ド・パリ」は、パリの女性劇場主と、元恋人の画家とのラブストーリー。さまざまな人間模様を「モン・パリ」などの名曲が彩る。姉妹の役を演じる会社員伊藤麻希さん(24)と保育士本間汀紗(なぎさ)さん(24)は「前向きな気持ちになれる物語。2人で精いっぱい演じきりたい」と意気込む。
 元タカラジェンヌの桐さと実さん、シャンソン歌手の拵井(かこい)加代子さんと内海さゆりさんらは昼・夜ともに出演し、「青春の旅立ち」などを歌う。いずれもラストは出演者たちがロングスカート姿で踊る「フレンチカンカン」で盛り上げる。
 また、特別ゲストとしてNHK連続テレビ小説「ちりとてちん」の挿入歌で知られる男性シャンソン歌手・佐々木秀実さん(41)が初出演。「愛の賛歌」や「パリの空の下」などの名曲を歌い上げる。
 「海外旅行に行けない時期だからこそ、パリの街角のムードを楽しんでもらえれば」と千城さん。前売りS席(指定)4千円、A席(自由)3千円。当日券は500円増し。千城恵アーティスト・アカデミーTEL079・227・9166

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