華やか高田賢三ワールド「色彩の魔術師」と称された世界的デザイナー アクリエひめじで企画展
2021/07/20 05:30
アテネ五輪に出場する日本選手団のため、高田賢三さんがデザインしたユニホーム=アクリエひめじ
兵庫県姫路市出身で、昨年10月に81歳で亡くなった世界的ファッションデザイナー、高田賢三さんの功績を伝える企画展が、市文化コンベンションセンター「アクリエひめじ」(同市神屋町)で開かれている。「色彩の魔術師」とも称された高田さんの歩みを、デザイン画や写真パネルなど約50点で紹介している。8月15日まで。(地道優樹)
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高田さんは姫路西高校を卒業後、神戸市外国語大学(中退)、東京の文化服装学院などを経てパリへ。自身のブランド「KENZO」を立ち上げ、色彩豊かなデザインで名をはせるとともに、多くのデザイナーに影響を及ぼした。
会場では高田さんがデザインした衣装11点も展示する。宝塚大劇場のこけら落とし公演(1993年)用に手掛けたドレスやスーツ、アテネ五輪(2004年)で日本選手団が着用したユニホームが並ぶ。
野里小学校に通っていた頃に描いた「サザエさん」のイラストなど、姫路との関わりも紹介。1989年に姫路城三の丸広場で開いたファッションショーの映像(44分)もあり、新婚当時に生で見たという男性(65)=同市=は「夢の世界にいるようでした」と懐かしそうに見入っていた。
アクリエでは高田さんが2018年にデザインした緞帳(どんちょう)2枚も見ることができる。シャクヤクの花と姫路城がモチーフで、大ホール用(幅22メートル、高さ12メートル)は朝日、中ホール用(幅18メートル、高さ10・5メートル)は夕日の情景を表現している。
無料。午前10時~午後5時。7月20、27日と8月3日は休み。アクリエひめじTEL079・263・8082