妹の成長描く お兄ちゃんの優しいまなざし 小学生の作文、絵本に

2021/07/30 05:30

お気に入りのページを開く大和優月君といそのこつぶさん(左)ら=姫路市内

 小学生の兄の目を通し、大好きな妹と家族の日常をつづった絵本「出てこい、出てこい」が、兵庫県姫路市の出版社・金木犀舎から発行された。お話は同市香寺町の小学5年大和優月(やまとゆづき)君(10)の作文。同町在住のイラストレーターいそのこつぶさん(29)が絵を添え、お兄ちゃんの優しいまなざしがあふれる一冊に仕上げた。 関連ニュース いとこと再会、祭りで迷子…夏の思い出に大人もキュン 絵本「なつやすみ」圧巻は長さ95cm、観音開きの屋台シーン 最後まで目が離せない老夫婦の物語、モデルは? 夏きこさんが初のオリジナル絵本を出版 神戸 ファン待望、ヴィッセル神戸モデルのランドセル セイバンが「天使のはね」とコラボ、限定販売へ

 作文は、大和君が小3の夏休みの宿題に「家族のことを知ってほしい」と書いた。両親と妹夕莉(ゆうり)ちゃん(5)、近所に住む祖父母と曽祖父の7人家族で、当時、3歳の夕莉ちゃんはトイレトレーニング中。祖父母宅におまるを用意し、家族で温かく見守っていた。
 絵本のタイトルは、おまるに座る際に夕莉ちゃんが口にした言葉。「シーシー」ではなく「出てこい、出てこい」と繰り返す愛らしいせりふは、すぐに家族を笑顔にする魔法の言葉になった。蛇口から水を出すとき、マヨネーズをチューブから出すとき、家族皆が夕莉ちゃんとおまじないのように使った。やがておまるでも…というあらすじだ。
 大和君の祖母美香子さん(66)から絵本化の依頼を受け、いそのさんは「作文を読むだけで家族の楽しい様子が浮かぶ」と引き受けた。制作に9カ月かけ「本人と分かるしぐさやらしさを忘れずに表現した」。全ての絵に登場する大和君は「夕莉や僕の髪のはね方も似ている」と喜んでいる。
 原画展を同市立図書館香寺分館で31日~8月13日まで開催。無料。同2、10日休館。午前10時~午後6時。
 絵本はA4判上製、32ページ。1430円。書店や通販サイトアマゾンなどで販売。金木犀舎TEL079・229・3457
(段 貴則)

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