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子育て絵本「わたしのエモちゃん」を完成させた世良田ひとみさん(左)とさちよさん=姫路市二階町
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子育て絵本「わたしのエモちゃん」を完成させた世良田ひとみさん(左)とさちよさん=姫路市二階町

 どんな感情も大切にしてほしい-。そんな願いを込めた絵本「わたしのエモちゃん」を、兵庫県姫路市の母親2人が出版した。どこかモヤモヤした思いを抱える小学生の女の子が、自分の気持ちと向き合いながら成長するストーリー。怒りや悲しみ、安堵(あんど)などさまざまな感情がキャラクター化され、愛らしく描かれている。(地道優樹)

 元保育士で小学生から高校生まで4人の息子を育てる世良田ひとみさん(41)が物語を考え、友人のイラストレーターさちよさん(40)=本名・須貝祥世(さちよ)=が絵を添えた。世良田さんは経験を生かして親子教室なども開く。「褒めてあげたいのに子どもを怒ってしまう」と相談されることが増え、感情をテーマにした絵本を思い付いた。

 主人公は小学生の真面目な女の子。学校の掃除の時間中、遊んでばかりの男の子たちの姿に「いつもわたしばっかり…」と思うが、先生や親には気持ちを伝えられずにいた。

 落ち込んでいると、空想の世界で自身の感情の化身と目が合う。怒りん坊の「おこちゃん」、泣き虫の「なきちゃん」…。それらの声を聞くうちにさまざまな気持ちに気付き、なぜか涙があふれ出す。やがて涙は川となり、流された先で優しくほほえむ「ほわちゃん」に出会った女の子は-。

 実は世良田さんも、長男が生まれてから10年ほどは、子どもを怒鳴っては自分を責めていた。転機は四男の出産を機に決めた心掛け。怒ったときに理由を説明するようにしたら、自分に非があれば気付けるようになり、「感情的になってしまっただけで『本当は大好きだよ』と伝えられるようになった」と振り返る。

 「良いお母さんになろうと一生懸命な人ほど悩みがちだが、親にも喜怒哀楽はあって当たり前」と世良田さん。「まずは我慢せず、自身の感情を素直に受け入れる必要がある」という。

 娘2人を育てるさちよさんもこれに共感する。試しに感情を擬人化したキャラクターを描いたことが、絵本を一緒に作る出発点になった。絵本の中では感情を意味する英語「エモーション」をもじって「エモちゃん」として登場させた。世良田さんとさちよさんは「読み聞かせをしながら、親子で気持ちを伝え合ってもらえたら」と話す。

 A4判変型、32ページ。2千円。発行元の金木犀舎(きんもくせいしゃ)(TEL079・229・3457)のホームページなどで販売している。

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