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和辻哲郎愛用の椅子が並ぶ会場=姫路文学館
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和辻哲郎愛用の椅子が並ぶ会場=姫路文学館
車谷長吉が女性に送った恋文=姫路文学館
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車谷長吉が女性に送った恋文=姫路文学館

 開館30周年を迎えた姫路文学館(兵庫県姫路市山野井町)で企画展「姫路文学館の30年 ブンガクカンってなんだろう?」が始まった。通算146回に上る展覧会を振り返りつつ、約17万7千点の収集品からえりすぐりの約150点を公開。哲学者の和辻哲郎が愛用した椅子や、直木賞作家の車谷長吉がつづった恋文もあり、播磨が生んだ文人たちの息遣いを感じられる。9月26日まで。(地道優樹)

 同館は1991年4月、播磨ゆかりの作家や学者を顕彰するためにオープン。収集した資料を研究、複製する傍ら、文人の生涯や作品を紹介するビデオ96作品を制作するなどしてきた。

 第1会場には、過去に企画した展覧会のポスターがずらり。詩人の有本芳水や小説家の椎名麟三、俳人の永田耕衣といった播磨ゆかりの文人のほか、森鴎外や松本清張ら近現代の文豪まで幅広く取り上げている。「アルプスの少女ハイジ」のような海外の名作に焦点を当てたり、漫画家の石ノ森章太郎や、絵本作家のやなせたかしを特集したりと切り口も多彩だ。

 第2会場では、姫路生まれの和辻哲郎愛用の木製椅子2脚が出迎える。晩年まで東京・練馬区の自宅で腰掛けていたもので、書斎で使った机やランプ、ラジオも並ぶ。異彩を放つのは、姫路出身の作家・車谷長吉が思いを寄せる女性に送った恋文だ。料理屋で下働きをしていた34歳の頃、毎日のようにはがきに絵入りでつづった99通。うち女性が保管していた71通が並ぶ。

 2019年に他界した姫路出身のドイツ文学者、池内紀の直筆原稿も初公開。エッセー「眠り姫」で姫路文学館の意義を述べている。

 一般310円。午前10時~午後5時。原則月曜休み。同館TEL079・293・8228

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