食品ロスなどで意見交換 夢前町の菅野中生、万博テーマに授業

2021/09/01 05:30

課題解決に向けた意見を発表する生徒=菅野中

 2025年に予定されている大阪・関西万博を題材にした授業が、兵庫県姫路市夢前町護持の菅野中学校であった。万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を踏まえ、2年生約70人が世界に横たわる課題の解決策を考えた。 関連ニュース 万博跡地開発、来春まで議論を 関西同友会の永井代表幹事 「さすが国土地理院」大阪・関西万博パビリオンの形状を忠実に再現した地図に驚き ヨルダンの砂、万博公園へ 鉱石も、モニュメント加工

 会場運営を担う「2025年日本国際博覧会協会」(大阪市)が、万博への理解や関心を高めようと教育プログラムを策定。20年度に大阪府内の小中学校で授業を始め、21年度から近隣府県にも拡大した。兵庫県内では菅野中を含め希望した計18校で実施される。
 菅野中では、国連が定める持続可能な開発目標(SDGs)を学ぶ一環で取り組んだ。万博のテーマはSDGsにも合致し、事前に博覧会の歩みや狙いを理解した生徒たちは、「食品ロス」や「海洋汚染」といった課題について意見を交換。解決策の発表では「残さず食べる」「洗剤の量を減らす」「レジ袋をあまり使わない」など、日頃の行動を見直す声が目立った。
 男子生徒(14)は「他の発表を聞いて、社会の問題についても知ることができた」。女子生徒(13)は「自分たちができることから取り組んでいきたい」と話した。(山本 晃)

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