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大ホールの舞台から約80センチの高さまで上昇した「迫り」=姫路市西延末、姫路市文化センター
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大ホールの舞台から約80センチの高さまで上昇した「迫り」=姫路市西延末、姫路市文化センター
奈落まで沈んだ状態のオーケストラピット=姫路市西延末、姫路市文化センター
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奈落まで沈んだ状態のオーケストラピット=姫路市西延末、姫路市文化センター
大ホールの舞台とほぼ同じ広さのリハーサル室=姫路市西延末、姫路市文化センター
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大ホールの舞台とほぼ同じ広さのリハーサル室=姫路市西延末、姫路市文化センター
古びた家具と白熱電球がレトロな雰囲気を醸す楽屋=姫路市西延末、姫路市文化センター
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古びた家具と白熱電球がレトロな雰囲気を醸す楽屋=姫路市西延末、姫路市文化センター
屋上から見た天窓の上部。1970年代のヒーロー「マジンガーZ」の頭部のようだ=姫路市西延末、姫路市文化センター
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屋上から見た天窓の上部。1970年代のヒーロー「マジンガーZ」の頭部のようだ=姫路市西延末、姫路市文化センター

 姫路市文化センター(兵庫県姫路市西延末)が12月いっぱいで閉館し、半世紀近い歴史に幕を下ろす。「文化不毛の地ともいわれる汚名の返上」(1969年発表の建設趣意)を掛け声に72年に整備され、一流の芸術家による公演や市民の文化活動などの「文華の殿堂」として忘れがたい役割を果たしてきた。11月30日に大ホールであった最後の点検に合わせ、普段は見られない表情を特別に見せてもらった。(記事・田中伸明、写真・大山伸一郎)

■一流芸術家、市民がステージに 25日に感謝の集い

 まず、大ホールの点検作業を見学する。舞台の中央前方にある「迫(せ)り」が、約80センチの高さまで上がった。一転して奈落へ。舞台の下、約5メートルの深さまで沈んでいく。姫路市文化国際交流財団係長で、20年以上同センターで勤務する原田義徳さん(53)は「舞台には危険がいっぱい。ありとあらゆる種類の点検が欠かせません」と話す。

 続いてオーケストラピットの点検。迫りと同じように上昇し、同じ深さまで沈んでいった。椅子を撤去して上げれば、舞台を広げることもできるという。

 作業を担当していた森山正樹さん(57)は、同センターの点検や舞台進行を40年近く請け負ってきた。「ここで舞台のことを教えていただいた。ありがとうございます」とつぶやく。

 「大ホールとほぼ同じ広さのリハーサル室もあるんですよ。よそにはない売りです」と原田さん。修景池を回り込むように南西側の建物へ。なるほど、広い! この日は後継施設の「アクリエひめじ」(姫路市神屋町)で12月11、12日に披露されるオペラ「千姫」の稽古が入っていた。広い空間を生かし、舞台上の動きを入念に確認する。

 大小の公演に対応できるように、館内には計22カ所の楽屋がある。その一つをのぞいてみた。横長の鏡に白熱電球が映る。杉村春子や13代目片岡仁左衛門もここでメークをした。浴室もあり、汗を流すことができる。

 1970年大阪万博の2年後に完成したとあって、当時の最先端のデザインが館内の各所に光っている。

 大ホールの2階席から、普段は施錠されている扉を出ると、映写室に通じるらせん階段が現れる。壁とともにオレンジ系に彩色されている。玄関前のロビーの天井には釣り鐘状の天窓がある。展示室に向かう階段の後方にある円い窓も斬新だ。

 「屋上にマジンガーZがいるんですよ」と原田さん。許可を得てはしご階段を上ると、確かに70年代のヒーローの頭部が現れた。先ほど見た天窓の上部というが、予想以上の迫力だ。

 北へ視線を移すと、66年から74年まで走行したモノレールの橋脚がわずかに残っているのが見えた。

【姫路市文化センター】姫路の「文華の殿堂」をうたい、1972年10月に完成した。1657人収容の大ホールと493人収容の小ホール、500平方メートルの展示室からなる。落成祝賀式では朝比奈隆さん指揮の大阪フィルハーモニー交響楽団が演奏した。県内各所に整備された大規模ホールのはしりだったが、アクリエひめじの整備に伴い閉館が決定。12月25日午前11時から閉館記念の感謝の集いが開かれる。

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