不当要求行為認定で姫路市会 辞職勧告決議案を可決 松岡、三木氏は市議続ける意向

2021/12/22 05:30

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 兵庫県姫路市議会は21日、本会議を再開し、市職員への言動が「不当要求行為」と認定された松岡広幸市議(55)と三木和成(かずしげ)市議(70)=いずれも無所属=に対する辞職勧告決議案を、それぞれ全会一致で可決した。松岡市議への決議は3月に続いて2度目。勧告に法的拘束力はなく、同市議は報道陣の取材に議員辞職を否定した。 関連ニュース ザ・姫路ターミナル~玄関口余話(2)高架くぐる市道、なぜ坂道に? 駅から始まるエトセトラ~(2)たつの編 駅前につくだ煮工場、しょうゆの香り ザ・姫路ターミナル~玄関口余話(1)城を見通す絶景どうやって実現?

 市会事務局によると、三木市議は本会議後、決議文を手渡すために開かれた議会運営委員会への出席を求められたが、「出向く義務がない」などとして欠席。その後、神戸新聞の取材に「(不当要求とされた)発言の一部は録音がないのに認定された。なぜ辞職しないといけないのか」と話した。
 松岡市議は同市・白浜地域の公共事業を巡り、不当要求行為を繰り返したとされる。三木市議は市などが主催する音楽イベントの開催を巡り、担当課長への威圧的な発言が不当要求とされた。
 本会議後の議運で、萩原唯典(ただすけ)議長(48)が松岡市議に決議文を手渡した。同市議は取材に「お騒がせして市民の皆さまには申し訳ないが、議員辞職するつもりはない」とした。
 また、本会議では市に対し松岡市議の刑事告発を求める決議案が全会一致で可決された。(田中宏樹)

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