作り手減少した鉄輪ごま、姫路独楽職人が復刻 「コマ」った愛好家に救いの手
2021/12/23 05:30
姫路独楽職人の村岡正樹さんが制作した鉄輪ごま=姫路市南駅前町、播産館
兵庫県姫路市の伝統工芸品「姫路独楽(ごま)」の職人村岡正樹さん(55)=姫路市=が、側面に鉄の輪をはめた「鉄輪ごま」の作り手が少なくなった現状を見かね、復刻を始めた。鉄輪のないこまより長時間回るため愛好家に人気があるが、大量生産していた企業が事業を停止し、入手しづらくなっているという。こま回しシーズンの正月を前に、村岡さんは「困っている人の助けになればうれしい」と話している。(上杉順子)
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日本こままわし協会(名古屋市)によると、鉄輪ごまは回転力があり、手の上でも回しやすい。ひもを使う「ちょんかけ」、棒で回す「ディアボロ」など、空中技もできる。加西市の企業が大量生産していたが、約2年半前に事業を停止。その後、本体がプラスチック製の鉄輪ごまは出回っているものの、木製の商品は個人生産に頼る状態になっているという。
姫路独楽にも以前、鉄輪ごまがあったが、最近は途絶えていた。村岡さんは愛好家から窮状を聞き、復刻を決意。持ち味の回転力を最大限に生かすため、成形では全体のバランスを徹底して取り、回転時に少しでもぶれる商品ははじいている。見た目は、日本ならではのかっこよさを出そうと木の部分に麻の葉や七宝など伝統的な和柄をレーザーで焼き付け、クールな雰囲気に仕上げた。
直径6・35センチ、軸の高さ6・5センチ。柄は8種類あり、各2千円。JR姫路駅前の名産品店「播産館」で販売している。播産館TEL079・289・2835