姿を見たら要注意! 姫路市立水族館で危険生物展
2022/01/30 05:30
鋭い歯を持つアリゲーターガー=姫路市西延末
海や川、森などで彼らの姿を見たら要注意! 鋭い歯でかみついたり、猛毒で相手を弱らせたりする生き物を集めた企画展「やっぱり危なかってん! 危険生物展」が29日、兵庫県姫路市西延末の市立水族館で始まった。ウツボやヤシガニの生体、ツキノワグマの標本など、計30種類以上が見られる。(安藤真子)
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同県関連では、播磨灘に生息するゴンズイやニジギンポを紹介している。ゴンズイはナマズの仲間で、浅瀬にいることも多い。背びれと胸びれに毒のあるとげを持ち、刺されると焼けるような痛みが数時間続くという。ニジギンポは牙が鋭く、かまれると出血することも。同水族館は「海水浴や釣りで見かけても、決して触らないで」と呼び掛ける。
「陸上の甲殻類で最大最強」とうたわれるのは、沖縄諸島などに生息するヤシガニ。ヤドカリの仲間で、体重は最大4キロにも達する。鋼鉄並みの硬さを誇るハサミが特徴で、体重の約90倍もの力で物をはさめるという。かまれると怖いワニガメやアリゲーターガーなどの剥製も展示している。
家族で訪れた同市立広畑小3年の男児(9)は「ゴンズイはかわいいのに、毒を持っているなんて。海で見つけたら逃げる」。双子の兄弟(9)は「ニュースで見たヒアリもいた。見たら(市役所などに)相談の電話をしたい」と話した。
3月27日まで。午前9時~午後5時。火曜休館。高校生以上520円、小中学生210円。同館TEL079・297・0321