姫路城の西御屋敷跡庭園「好古園」(兵庫県姫路市本町)は29日、開園30周年を迎える。記念行事を予定する同園の丸尾幸弘園長(62)は「四季折々の景色を楽しめる日本庭園。これからも庭やお茶など、日本の文化に親しんでもらいたい」と魅力をPRしている。(安藤真子)
30周年記念の一環でオリジナルの御朱印を作製した。「好古園」の文字のなかに「30年」を浮かび上がらせるデザインは、同園職員が自ら手掛けた。御朱印は29日、先着300人に配布する。また、同200人には同園内で育った山野草もプレゼントする。記念行事では5月3日から、かつての姫路藩の特産品だった「高砂染」の展示会が開かれる。22日まで。
同園は姫路市制百周年を記念して造営され、1992年に開園した。面積は約3・5万平方メートルで、九つの庭で構成されている。名称は、姫路藩主酒井家によって同園の入り口付近に移設された藩校「好古堂」にちなんで付けられた。
2022年3月末までに同園を訪れた人は累計約662万人に上る。新型コロナウイルスの流行前は、訪日外国人が入場者の約2割を占めていた。同園の職員は「新型コロナ禍で入場者数は停滞しているが、回復すれば本年度中に700万人を突破する可能性がある」と期待を込める。
午前9時~午後5時(入園は4時半)。18歳以上310円、小中高生150円。同園TEL079・289・4120
