姫路市内の観光客、回復の兆し 前年度比29・3%増の420万人 21年度
2022/06/21 05:30
神戸新聞NEXT
兵庫県姫路市は、2021年度に同市内を訪れた観光客数(総入り込み客数)は20年度比29・3%増の420万9千人だったと明らかにした。人出は回復の兆しが見られたものの、新型コロナウイルス感染拡大前の19年度(927万7千人)比では54・6%減となり、観光業への影響が続いた。
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観光客数は観光施設の利用者数のほか、「まつり・イベント」や「スポーツ・自然観賞など」で観光地を訪れた人数を合算する。21年度は観光施設=238万9千人(20年度比30%増)▽まつり・イベント=49万人(同75%増)▽スポーツ・自然観賞など=133万人(同17%増)-だった。
観光施設は20施設の利用者数を集計。最多は姫路城の44万4千人で、20年度から14%増えた。好古園や市立動物園、市立美術館の入場者数も20~34%増となった。21年9月に開館したアクリエひめじは18万8千人だった。
「まつり・イベント」では播磨国総社の初詣客が20年度比で約2・7倍の21万人。秋以降はイベントが徐々に開催され、観光客数の増加につながった。
市内では22年度、JRグループと自治体が催す「兵庫デスティネーションキャンペーン」のプレキャンペーンが展開される。市観光課の担当者は「観光客が友人や家族に『姫路、良かったで』と言いたくなるような受け入れ態勢を整えたい」としている。(田中宏樹)