夫婦で手塩にかけ45年、初めて咲いた4株の花 「変化楽しみ」カンノンチク 姫路

2022/07/20 05:30

吉田さん夫妻が育て、初めて花を咲かせたカンノンチク=姫路市飾磨区山崎

 兵庫県姫路市飾磨区山崎の吉田種男さん(86)方で、約45年間育てたカンノンチク(観音竹)4株が初めての花を次々と咲かせた。開花は珍しく、吉田さんは「まさか4株も咲いてくれるとは」と喜んでいる。 関連ニュース 大丸神戸店の屋上で「一生に一度」の開花 空に伸びる多肉植物「アガベ」に黄色い花 “120年に1度咲く”竹の花咲く 「どれが花?」 「こんなに咲いたの初めて」サボテン1株からなんと16輪 30年もの丹精に応えた!?

 吉田さんは約45年前、開業した歯科クリニック兼自宅の新築祝いに、知人から高さ約30センチのカンノンチク1株を譲り受けた。以来3年に1度、大きい鉢に植え替えたり、株分けしたりして育ててきた。現在は8株あり、それぞれ約1メートルに成長。3年ほど前にクリニックを閉めるまで、待合室に置いていたという。
 花は黄色いサンゴのような形。知人からもらった最も古い株が最初に花を付けたという。妻の定子さん(81)は「華やかではないけれど、これからの変化が楽しみ」と観察している。
 市立手柄山温室植物園(同市手柄)の担当者は「6月ごろに暑くなったことなど、何かしらの環境変化に刺激を受けたのでは」とし、「咲かずに生涯を終えるカンノンチクもあるので、開花は珍しい」と話した。(安藤真子)

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