播磨で農業稼げますか?販路は? 農園ツアー参加者が若手農家と意見交換 姫路・夢前

2022/09/17 17:33

若手農家から話を聞く農園見学ツアーの参加者たち=姫路市夢前町山之内(兵庫県提供)

 兵庫県・中播磨地域に新規就農者を呼び込もうと、姫路農業改良普及センターなどが、姫路市夢前町で農園見学ツアーを開いた。農業に関心を持つ16人が参加。若手農家らと意見を交わし、露地野菜やバジルを栽培する農地を巡った。(段 貴則) 関連ニュース 明石の新幹線車両基地、整備断念に農家ら「振り回された」 宙に浮くパイプライン計画 レモンを東播地域の特産に 過労で倒れ農家に転身、地元稲美で決意<記者独断 推しの人物> 明石キャベツ生育遅れで品薄、卸値2倍超に 収穫期に猛暑が尾を引き…農家落胆「ここ数年は異常」


 農家レストラン・且緩々(しゃかんかん)(同市夢前町山之内)で、市内の若手農家らでつくる農家HANDS(ハンズ)メンバーらと交流。農業の収益性や販路づくりに関する質問が目立った。ハンズメンバーで、コメや酒米を大規模栽培する飯塚祐樹さんは「売れる商品を作るには、自身が作る農作物にストーリー性を持たせることが必要」と指摘した。また、農業法人などに雇用されて就農するのを前提に、労働時間や給与面で子育てとの両立が可能かを聞く参加者もいた。
 同センターによると、中播磨の主要産品であるコメや畜産は、小規模で参入するのが難しいため、新規就農者数が県内他地域と比べて少ないという。担当者は「担い手が不足している集落営農組織と連携し、新規就農者を後押ししたい」と話している。
 また、龍野農業改良普及センターなどは11月19日、西播磨を巡るツアーを実施。佐用農業星産(せいさん)組合メンバーらと懇談する。募集は先着15人で、参加費(昼食代込み)千円。同センターTEL0791・63・5175

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