姫路ゆかりの新収蔵品一堂に 市立美術館が企画展、11月6日まで
2022/10/13 05:30
秋岡美帆さんの巨大プリント作品(右)など、2021年度に新たに収蔵された作品が並ぶ=姫路市立美術館
兵庫県姫路市立美術館(同市本町)が2021年度に入手した作品の企画展「新収蔵品を中心に」が、同館コレクションギャラリーで開かれている。同館や姫路にゆかりのある作家6人の15作品を展観する。11月6日まで。(上杉順子)
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同館は郷土に縁のある美術家の作品や歴史・風物などに関する作品を収集し、21年度は購入や寄贈により8人の25点を収蔵した。最近の他の企画に登場した作品などを除き、大半を今回展示している。
姫路市出身の作家では、いずれも日本画家の庭山耕園(1869~1942年)、朝見香城(1890~1974年)の作品計4点を購入した。庭山は大阪、朝見は名古屋を中心に活動し、いずれも現在は作品の入手が難しいという。
庭山作品は、藤の花と鹿の対比が優雅な「藤花白鹿図」など3点。同館は下絵を多く所蔵するが、本画は初めて入手した。朝見作品は、場所は定かではないが祭りの風景を描いた大きめの軸物「提灯(ちょうちん)祭の図」。
大きさで目を引くのは、2018年に亡くなった神戸市出身の現代版画家、秋岡美帆さんの作品群。ブレや多重露光、流し撮りなどを多用して撮影した抽象的な写真を、縦横それぞれ2メートル超の紙に特殊な技法でプリントしている。遺族が4点を寄贈した。
現在の同県朝来市生野町出身の洋画家、和田三造(1883~1967年)が手がけた、東京・新歌舞伎座の緞帳(どんちょう)下絵(1961年)も購入した。
閉館した姫路市文化センターからは、大小2ホールの緞帳下絵が同館に移された。このうち小ホールの下絵は、姫路で一時期暮らした杉全直(すぎまたただし)(1914~94年)の作品。遺族から寄贈された戦時中のスケッチブックとともに展示する。
担当者は「姫路のアートシーンを表現する上で貴重な資料をそろえることができた」と話している。
コレクションギャラリーは入場無料。午前10時~午後5時。月曜休館。市立美術館TEL079・222・2288